獣医師広報板ニュース

災害と動物掲示板過去発言No.0700-201104-75

原発付近のペットの保護について・・・
投稿日 2011年4月8日(金)21時21分 投稿者 おがわ 

色々なご意見ありがとうございました。

なんだか、質問の意図と違う方向に話が進んでしまっていること、ちょっと悲しく感じています。

まず、保護したら・・・

ペット防災ネットワーク様の
『まず、いつどこで保護されたペットかがはっきりしていること、保護または預かりをしたら保健所にすぐ連絡をすること、これが大切ですからぜひお願いします。
動物の被爆については人間への影響とほぼ同程度と専門家が言っています。原発から20qギリギリのあたりなら特別な医療的処置は必要なく、線量計によるチェックをしてからシャンプーという対策だけで大丈夫です。保護地の役場でペットも線量チェックを受けられます。くわしくは、このサイトのトップページにある「放射能関連(外部リンク) ★福島第一原子力発電所の事故による原子力災害に伴う放射性物質による汚染が動物の身体に及ぼす影響と汚染への対応法について(緊急的暫定措置)」に一般家庭での対処法等も細かく出ています。動物病院はどこでも相談できます。相談するためにも、どこでいつ保護されたかが必要な情報です。』


プロキオン 様の
『今、さまざまな愛護団体がそれぞれの目的で、被災地へ入って動物を保護し、被災地の外へ連れ帰ろうとしています。
けれども、この動物達は不用な動物として遺棄されたわけではありません。避難が緊急であって飼い主さんがいっしょに避難する事ができなかったのにすぎません。飼い主さんのもとへ帰って、一緒に暮らす権利を持っていると言ってもよいのではないでしょうか。
飼い主さんのもとへ帰すことが前提の保護でないとなりません。
そのためには、保健所や行政へ「どこの誰が、どこでどのような動物を保護した。連絡先はここです。」が徹底して報告されていなくてはなりません。
そもそもが、被災者である飼い主さんが自分の動物を探す際に、捜索の手段がどうしても限られてしまっているわけですから、できる限り、犬でも猫でも御自分の目で見て確認できることが必要です。そういう主旨から現地で救護や保護にあたっている獣医師さん達も遠隔地での保護よりも、被災地でのレスキュー施設が望ましいと考えており、施設の立ち上げを急いでいます。
しかし、現地から届く声では、放浪している犬は、むしろ減ってきてしまっているというものがありました。レスキュー施設ができても、飼い主さんが探して歩く事が出来る範囲に肝心の犬が遠方に連れて行かれて、いなくなってしまっていたら、どうなのでしょうか?
保健所や保護施設に連絡が届いていなかったら、探す手立てがありません。
今、外部に連れて行かれた動物達を、被災地に戻せとは申しませんが、自治体の関係部署や保健所には、絶対に連絡を入れていただかなくてはなりません。

また、今現在では、福島第一原子力発電所周辺にこそ、取り残された動物達が多いわけになるのですが、ここでこそ、連れ去らないで欲しい。
発電所に由来する放射性同位元素は、風向きによって、どちらに飛散しているとは限定できません。避難指示が出ている地域であれば、動物達も被ばくしている可能性を否定することはできません。むろん、直ちに健康に害が生じるという放射線量ではないと思います。が、しかし、動物の場合は自分の体を舐めるという習性があります。外部被ばくでは問題とならない線量でも内部被ばくになってしまっている可能性も考慮しなくてはなりません。こちらであれば、5年とか10年先には、必ずしも健康が保証できるわけではありません。ただ、それはその動物の個体としての健康被害に留まるはずなのです。』

それらを頭に入れて行動するということですかね。。。
保護したら、個人であり団体であっても近隣の獣医師の元「線量計によるチェック」を必ず行い、その結果を踏まえ安全確認されたペットから現地で必要手続を済ませた後に、預かっていただける方や保護施設など県外移送が初めて可能になると考えてよろしいでしょうか?
そうすることによって、保護届を出すことで飼い主様の元に返せる確率が高くなり、二次被爆や風評被害も回避できるということでよろしいですか?

私が質問してから1週間が過ぎます。
この1週間の間に状況も変化しています。

ただ、こうしている間にも現地入りする方はいるのですから、
保護したら上記のようにするということを皆さんが守ってくだされば幸いですね。

願う所はみなさん同じだと感じています。
様々なご意見、ありがとうございました。

状況が変わりましたら、また教えてください。


◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。