逆行街道を突き進む団体は、おそらく、自分たちのしていることはどうなんだ?と自戒することは永遠にないと思います。
気になるのは、それに乗っかっちゃったフツーの人たちのことです。
無理もないけれど、深く考えずに、寄附金や物資を送った人たち、署名活動に署名した人たち。
必要だと思って、なにかできることはないかと思って、一生懸命になって、レスキューを支援した人たち。
純粋な気持ちで、善意からそうしたのに、あとになって「え? それってどうなの?」となる人もいるでしょう(そうなってもらわないと困るけど)。

気づくのに5年、自分の判断基準をもつのに5年、計10年はかかると思います。
私はそうでした。
今はますます玉石混合の情報が発信されているから、玉か石か、見分けはむずかしくなっています。
上手に発信したもん勝ち、そういうところに寄附金も物資もドッと集まるようになってしまったし。
進歩の歩みは遅く、逆行のほうは加速。
パソコンからモバイルの時代になった影響も大きいです。

寄附をした人は、寄附先の活動をずっと見て、そこに自分の気持ちが活かされているかチェックしてください。
堂々と、あそこに寄附をしてよかったと言えるようになってください。
そうなることが、善意の出発点の、「動物のため」です。