獣医師広報板ニュース

災害と動物掲示板過去発言No.0700-202101-52

Re:熊本地震支援問い合わせ先
投稿日 2016年4月19日(火)10時00分 投稿者 プロキオン

sumireさんの書き込みを受けて、再度の訂正というか補足です。

現在、大手の宅急便は被災地方面への受付をしておりません。昨日、私が書いた内容は、熊本県の獣医師会の有志の方のMLへの投稿を受けてのものです。
つまり、呼びかけの対象者は一次的に獣医師ということであって、公式のものではありません。被災地では、不安と混乱で物資も充分とは言えないが、このような取り決めになっているので、これにそってよろしくということの呼びかけと言えます。

また、東北でも言われたことですが、救援物資を送るさいにも同じものは纏めてとか、1つの荷物の中に様々な種類のものが梱包されているとその仕分けに人手を割かれてしまうので、その点を配慮してとか、箱の外に内容物を記載して人目でわかるようにとか、これらはマスコミでもくりかえしていますが、動物用救援物資でも同様に分かりやすくということのようです。
実際には、SNSを通じて近県より自家用車で救援物資を避難先まで届けてくださる方達もおられるようで、政府や自治体とは異なる民間支援が個々に活動しているようです。
それでも、避難所によって、不足しているものが異なったり、ちぐはぐであったりもあるでしょうから、何をどこへ届けるかというのは、一概には言えないのでまだむずかしいところがあります。
現地へ直接問い合わせればよいのでしょうが、その問い合わせすら頻繁となれば現場の手を止めてしまかねません。自治体の庁舎がつかえないところもあり、その機能が低下していることも憂慮されます。

一方、ネットの中の匿名の意見では、熊本へ行くなという意見もあります。その理由というのは、動物病院はほとんどが個人経営であって、大勢の獣医師が被災地に駆けつけて収容されている犬や猫たちにワクチンを接種したり、フィラリアの薬を服用させたりして、被災地の動物病院の収入減少につながるようなことをしてしまいかねない、それでは被災地の自力復興の足を引っ張る行為であるということです。
この意見には一理あると私も考えますが、さりとて、東北の震災のときには、他県のシェルターに連れ出された犬がパルボウイルスをもちこんだというような話も耳にしています。とくに猫のパルボウイルス感染症では、週刊誌にも取り上げられた経緯もあり、ワクチンを接種しないというわけにもいかないように思います。
匿名先生の意見というのも、緊急時のボランティアが去ったあとの自力復興を危惧されるものであって、被災地の動物病院が直接望む支援であって欲しいということにつきると解釈しています。

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