獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200310-12

ぼいすさんへ
投稿日 2003年10月4日(土)21時59分 パールちゃん

人間はより有能な使役犬を作り出すために作為的に血統の選択を繰り返してきました。
その弊害はボーダーコリーにも表れており、4〜5頭に1頭の割合でなんらかの遺伝性疾患をもっているといわれています。
ボーダーコリーに多い遺伝性疾患は次のものです。

[股関節形成不全]
活動量の少ない小型室内犬の股関節形成不全とは違い、
ボーダーコリーに股関節形成不全が発症した場合は重症になるケースがあります。
幼犬期(生後6ヶ月まで)〜若犬期(生後6〜12ヶ月)に過度の運動はさせないようにして、
足をひきずったり足を浮かせたりする仕草を見せるときは運動を制限する必要があります。

[骨軟骨症]
生後12ヶ月前後に発症する関節炎です。
骨や筋肉の急速な発達に関節機能が追いつかないときに発症することが多い病気です。
関節が痛むために犬は運動を嫌がったり、運動後に虚脱感を表したりします。

[進行性網膜萎縮]
ボーダーコリーに最も多い遺伝性疾患です。
2歳前後に発症することが多く、最初は夜暗いところで物が見えにくい状態に飼い主は気づきます。
進行すると視力を失います。

[コリー眼]
染色体の異常で起こります。
眼の強膜と脈絡膜に異常が表れ、進行すると視力を失います。

[てんかん]
ボーダー・コリーはてんかん因子を受け継ぐことも多い犬種です。
気分にむらがある、いつも不機嫌、急に感情が切り替わるなどが発症の兆候で、
発作を起こすようになったら投薬で発作をコントロールします。

以上がボーダーコリーに代表的な遺伝性疾患です。
歩く・走るなどの四肢の動きをふだんからよく観察するとともに、
遠くの動くものが見えているか、暗がりで物にぶつからずに歩くかなどに気をつけることが
発症の見分け方です。

キャリアについてですが、特定の子の実際全部の祖先を調べることは困難でしょう。
ボーダーコリー専門の歴史のある犬舎出身なら不可能ではないかもしれませんが。
遺伝性疾患を気にして先祖を調べるのであれば、父母犬・祖父母・曽祖父母、
つまり3代前までのすべての同胎犬をキャリア対象として調べればいいでしょう。
でも、父母犬・祖父母・曽祖父母を調べるのは簡単でも、その同胎犬すべてとなると大変なことだと思います。
調べて結果がわかっても病気を防げるわけではありませんから。

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