獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200406-45

reしつけついて
投稿日 2004年6月16日(水)01時15分 投稿者 はたの

パールちゃんはこう書いています。

>「お願いですからここでしてください」というのが犬トイレです。

 つまり、「しつけ」じゃないんですよ。「お願い」なんです。

>私のしつけの仕方
 だと思っている限り、問題は解決しません。

 失敗をなくそう減らそうとしている限りダメなんです。しつけでなんとかなる問題ではありません。そんなお手軽な方法は存在しないのですから。
 家中トイレが当然なんです。イヌを飼うからにはそれは覚悟しなくちゃいけないんです。知らなかったとしたらリサーチ不足。いずれにしてもヒトの問題であってイヌの問題ではありません。
 できて当然、ではありません。「お願いですから」なんです。

 じたばたするの、結局無意味ですし、逆効果の場合も多々あります。何もしなくても年がいけばたいていのイヌは覚えます。他方、なにかかにかやっても、年齢が足りないとうまくいくようにはならんのです。
 これを少しだけ早く・・・というのが、うまくいったらほめる、です。9割失敗1割成功でもその一割をにっこりほめるんです。
 いずれにしてもヒトとしては、諦観がベースに要ります。
 失敗をヒトが気にしている限りうまくいきません。手間取ります。黙って(不機嫌オーラも出さずに)片せばいいだけのことです。
 3歳ぐらいになれば失敗はうんと減りますし、逆にいえば、何をどうやろうと、3歳ぐらいまではしばしば失敗するもんです。ハミ出すのは何歳になっても時々はあります。

 それを受け入れるのがイヌと暮らすということです。
 
 トムソーヤの冒険にあります。最初はいやなペンキ塗り、さも楽しいことのようにやっていると友人たちがやらせてもらいたがって・・・

 あれに似ています。
 失敗した、いやだなあ、と思っていてはいけないんです。トイレ以外であろうとも、健康でいてくれてちゃんといいオシッコを出してくれた、なんてありがたいんだろう、と飼い主は思わなくてはいけません。
 そう思えば気にならなくなり、と、失敗を気にしなくなりますから、月日も早くたち、いつのまにか成功率があがったなあ、ますますありがたいなあ、と。
 
 繰り返します。飼い犬が健康でいてくれて、どこであろうともオシッコしてくれる(出なかったら大変です)ことに感謝しましょう。結局はこれが近道です。急がば回れ、です。

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