獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200409-115

意図的に反対しているのでも
投稿日 2004年9月25日(土)18時11分 投稿者 プロキオン

意図的になんでもかんでも反対しているというのではないと思うのですが。

もっとも、マキさんにとっては、私もその1人かもしれませんので、説得
力に乏しいかもしれませんね。

おそらく、9月17日付けの「Re:お願いします」の中にある言葉から
かと存じますが、元の記事の投稿された方自身も近親交配を良いこととは
考えていないことは充分に読み取れます。
ただ、雄犬について登録をして、今後についてもまだ繁殖にチャレンジす
る意志があるように受け取る事ができたので、
繁殖については、慎重にということであり、とくにおかしな子犬、異常な
子犬、遺伝的な疾患を有する犬が増えないようにと心配されたということ
にすぎません。

また、「5代遡って」というのも、私は特段難しいこととは考えていませ
ん。私達が普段目にする血統書は、いわゆる「半血統書」であって、5代
前までの名号は分からないかも知れません。
ですが、「本血統書」であれば、充分に記載されている範囲ですし、本血
統書がなくても、親がいなくて、いきなり子供が生まれてきたわけでない
からには、血統書の発行団体では把握しています。問い合わせればすぐに
判明します。
犬は人間よりも成熟が早いので、親、子、孫が同時に繁殖に共用されてい
ることも不思議ではなく、その血族に現れる特徴や遺伝的問題というのも
わかるのです。
日本にはいわゆる自称ブリーダーさんが多すぎるのですが、本当の意味で
ブリーダーを志すのであれば、種や品種の衰退に繋がる交配は避けるべき
です。雑種化も品種を崩しますが、近系交配もまた衰退につながるのです。

犬にだけ限ったことではありませんが、動物の繁殖は雄(父親系)優先で
あって、同じ雄がひじょうに多くの雌と交配させられて子供達を残すシス
テムとなっています。
ですから、我が家の犬の子供を見たいということが、かなりの確率で、近
親間での交配になっている可能性があるのです。実例は、「お願いします
」へのレスの中であげております。
祖父や父親が同時に現役で繁殖に使用されている現状であれば、血統の近
さを確認するためには、やはりある程度の遡求はして欲しいということに
なるのではないでしょうか。

同時にマキさんは言及しておりませんが、各家庭における繁殖であれば、
そこで生まれた子犬達をすべて責任もてますか?という主旨の方が、こち
らの掲示板ではメインの意見ではないでしょうか。
5〜6頭あるいは、7〜8頭、生まれてきた子犬達の行く末を心配してく
ださいだっという意見ではなかったでしょうか。

あなたが欲しかったのは、1頭ではなかったでしょうか、他の子犬達はど
うするのですか、すべての生まれてきた子犬達に対して責任と愛情をもっ
て生涯飼育していただけますか?という問いかけこそがメインだったでは
ないでしょうか。

普通の家庭であれば、生まれてきた子犬全てを面倒みることはできないは
ずです。友人知人に頼んで引き取って貰う当てはありますか、駄目だった
のなら、ペットショップにでも引き取ってもらうのですか? そして、そ
こで販売されて、また新たな繁殖の元犬となるのでしょうか? どうにも
ならなくて動物病院へ「安楽死」お願いしますも結構あるのですよ。

繁殖家を目指すのであれば、その犬の血統と血統にまつわる遺伝的疾患に
ついて、勉強するのは生産者としては、むしろ当然の義務ではないかと私
は考えます。
先日、「品種改良のためにそんな気の遠くなるようなことをしているとは
思えない」という主旨の投稿もありましたが、とんでもない、その気の遠
くなるようなことをして犬は造られてきているのです。そうやって、何世
紀にも亘って、犬は守られてきたのです。

私は血統にこだわる方のタイプでもないし、雑種は雑種で可愛いと考える
方なのですが、それでも遺伝疾患がなくなる方が良いと思っています。交
配する相手を選ぶだけで、犬にとって良い方向へ改善せれていくのであれ
ば、ぜひ交配に際しては、血統書を活用して欲しいと考えています。
また、それ以上に飼い主が意図的に繁殖させたからには、持て余される命
があってはならないと思っています。

同じように生まれてくる命の行く末を案じる気持ちをもった方が、ここに
は多いということだと私は理解しています。
なんでもかんでも反対しているようにしか、理解していただけないのでし
ょうか? それは、とても残念なことです。

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