獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-200503-72

Re:ワクチンの打ち忘れ
投稿日 2005年3月22日(火)18時12分 投稿者 りんママ

うっかりやまさんへ

体調が良いのでしたら直ぐに病院でワクチン接種をすべきです。
感染の可能性については、掲示板では判断出来ませんよね?

個人的には、飼い主としての経験から有効範囲(レプトスピラ症予防以外)だと思います。
心配なら、1度接種してその後1ヶ月後に2回目接種をすることになるかもしれませんが。
いずれにしても、掛かり付けの獣医さんの診断を伺うことが賢明ですね。

免疫力をどのくらい持っている(残っている)か?
抗体値検査をすればわかります。
でも、検査結果を待つ間に病気に感染をさせてしまうかもしれません。
だったら、接種をした方が安心でしょう。

ワクチンの種類について、
私は犬の体の負担を考えると混合ワクチンも含まれる種類が多ければよいとは言えないと思っています。
地域でどのような病気が流行っているか、どのような生活環境(ライフスタイル)かによっても状況は違いますが、不活化ワクチンでも生ワクチンでも病気に感染をさせることですもの。


ワクチンなどで後天的に得る免疫を「獲得免疫=免疫抗体」と言います。
これらは、ある特定の病原体に感染して初めて得る事が出来る免疫のことで、しかも一度その病原体を記憶したら二度と忘れないという特徴(メモリー細胞とも言われます)を持っています。一度目より二度目に感染した場合より早く対応をしようとします。

ワクチンは、この免疫の特性を利用した物で、弱毒化(あるいは死滅)した病原体を接種して体に覚えさせるのです。
これで万が一病原体が体内に侵入しても免疫が早く働くことになるのです。

でも、ワクチンをしていれば含まれる病気には絶対に罹らないということではないのです。
ちょっと、ややこしいですね。(笑)

ワクチンブレイク(ワクチンを接種したにもかかわらず、免疫が十分に賦与されずワクチン効果が上がらず病気に罹ってしまうこと)などもあります。

1.ワクチン側の問題
2.動物側の問題(犬種特性など)
3.ワクチンを利用する側の問題(個体差、環境差など)
などが考えられます。

免疫力は、ストレス、加齢、その時の健康状態などによっても変わってきます。

なので、抗体値が低かったら病気に感染するか?といえばそうとは限らないし、
反対に、抗体値が高いから病気に感染しないか?といえばそうとも限らないのです。
ややこしいですね。

◆抗体と抗原について
抗体とはからだの中に進入した異物に結合する性質を持った蛋白のことで、あるものに「対抗する物質」という意味から「抗体」と呼びます。
そして、その抗体を作らせるきっかけとなる異物を「抗原」といいます。

詳しくは、動物よくある相談FAQ「ワクチン」をご参考下さい。
http://www.vets.ne.jp/faq.html


話がそれますが、
地域でワクチン接種率が70%以上であれば、ワクチンをしていなくても病気は予防できると言われます。

実際には混合ワクチン接種率は成犬で20%、仔犬で70%くらい、法で定められた狂犬病も未登録犬を含めると接種率は50%以下であろうという報告もあります。

室内犬だからワクチン接種をしなくて良いと考えている飼い主さんが多いかと言うことでしょう。
パルボウイルスなどは、飼い主の靴の裏などに付着し感染源となりますから、室内犬だから大丈夫とはいえません。
これでは、いつどんな病気に感染してもおかしくない状態なのです。

獣医の先生方へ
おかしな表現があれば訂正や突っ込み、よろしくお願いいたします。m(__)m

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