さくぞうさんへ。
見送る側のさくぞうさんが納得のいく方法、それがわんちゃんにとってのいい送られ方だと思います。どちらがよくてどちらがよくないということはありません。あくまでも、さくぞうさんの気持ち次第、ご家族の気持ち次第だと思います。
私の場合、亡くなった子は亡くなった瞬間から姿を魂に変えて私のそばを離れないと思っていますので亡骸の見送り方にこだわりはありません。が、しいていえば火葬より埋めるほうがつらさが増します。「土に還る」という言葉の響きは嫌いじゃないけれど、「じわじわと土に還る」ことを想像してしまうととてもつらいのです。ですから、これまでたくさん見送ってきた我が家の犬たちはすべて火葬です。
火葬も最後のお別れをして火葬の炉を閉めるとき心臓がちぎれそうなほどつらい思いをしますが、それをこらえて見届けることで私は愛犬の死を受け入れることができます。
火葬のあと、私はまだお骨があたたかいうちにひとつふたつ手のひらに乗せ、それがすっかり冷めるまでぬくもりを味わいます。そのお骨は家に連れて帰って庭に埋めます。それ以外のお骨は、ペット霊園の我が家の動物たちのお墓に骨壺から出してザラザラ〜といっしょにします。仲が悪かった子同士もいますが、これからはなかよくしなさいねという願いを込めて。