>眠っている犬を起こすな。（眠っている犬は寝かせておけ＝触らぬ神に祟りなし）
It is ill to waken sleeping dogs.
Letting Sleeping Dogs Lie.
Wake not a sleeping dog（lion）.

オオカミの研究者でもあるヴェルナー・フロイントが著書『オオカミと生きる』の中で　夜間オオカミと一緒に寝ていた時に起きる為に自分の体の上で眠り込んでいたオオカミに気づかせようとつついたところ、すぐに唸りかかって額に噛みついた、とっさに頭を振ると再度攻撃された。というご自分の体験談で、「夜中に懐中電灯で照らしてみて気が付いた。オオカミたちは睡眠中は互いに邪魔をしないのである。（中略）本来はこんなことはわかっていたはずだった。なぜなら、眠っているイヌもつつかれたらまったく同じように反応するのだから。」とあります。

この他犬の協調性や性格形成について興味深い研究は、森永良子；著『犬は子をどう育てるか（人の子犬の子；改題）』の中で同腹の仔を母親や兄妹とどの時期で引き離しその後群に戻した場合の適応力について研究結果として書かれていましたね。

イヌとの歴史が長いこともあるのでしょうが、西洋の格言は何となく言い当ててるようです。
でも、イヌを題材にした格言は、なぜかあまり良い意味ではないのが残念ですね。

Barking dogs seldom bite. 吠える犬は滅多に噛みつかない
Dumb dogs are dangerous. 吠えない犬は危険である
A dog which barks much is never good at hunting. よく吠える犬は決して狩りが上手ではない

トゥリッド・ルガースのカーミングシグナル（ボディーランゲージ）なども広く知られてきていますが、誤った伝わり方をしていることもあります。思い当たる節もあれば、う〜んと思うことも。日常の中で犬を観察することはとても面白いです。

犬を触る場合も、上から覆い被さって頭を撫でようとする人が多いです。
触っても良いですか？って聞いてくれる人も少ないですが。
警戒してシッポを振っているのに喜んでいるのだと思いこんでいる方もいますので、顔の表情や耳などちょっと気をつければ回避出来ることもありますから。
叩かれたり押さえつけられたりして嫌な思いをした事があるイヌは、手をイヌの頭の上から下ろすと目を伏せたり耳を伏せたりしますので、
「あっ、この子叩かれたり、押さえつけられたり、嫌な思い出がある？！」
飼い主さんにしつけ方を聞くと!(^^)!です。