獣医師広報板ニュース

イヌ掲示板過去発言No.1100-202009-42

Re:運動不足解消運動について
投稿日 2012年9月6日(木)11時55分 投稿者 けりーずはうす

返事が大変遅くなったので、もう見ていらっしゃらないでしょうか。

私は、個人的に大型犬を飼育しています。
運動不足解消としての自転車引き運動は、ありだと思っています。
しかし、現在の道路交通法では片手運転はかなり厳しく規制されています。そこを十分にご配慮ください。

また、この運動を行うためには周りへの危険、ご自分への危険を回避する厳しい配慮が必要だと思います。
基本的には、いわゆる「引っ張り」クセがない散歩ができること。
これは、自転車の速さで猫や通行人などに対しての急激に走り出したりすると危険ですね。
また、右に行ったり左に行ったりさせていれば、自転車の前を横切ろうとしたりするのも危険ですね。

次に、散歩中の排泄をさせないこと。
これは、例えば全力疾走している時に(できる環境であることが前提ですが)急に排泄にしゃがまれるのは危険ですし
便だと取り損なう場合もありますね。
犬がマーキングにより度々止まってしまうのでは、運動にはなりませんし。

私も、現在9歳になる大型犬を生後6ヶ月くらいから自転車の引き運動をしておりました。
目的は、彼女の有り余るパワーを解消するためと、筋肉をつけたかったからです。
週に4−5回は30分、休日は1時間は走らせていました。
引き運動も、何を目的に行うのかで走らせるスピードなどの質や量が変わってくると思っています。
単に大型犬の成長期にある爆発的なパワーを解消するためなのであれば全力疾走を10分程度を朝晩2回行うのである程度は解消できるかもしれません。
ですが、本当の意味での運動をさせるのであれば、私は30分は必要だと思っています。
その時の走らせる速さは、基本的には馬の走り方の「トロット」と同じになるように調節します。
私のように、筋肉を付けることが目的ならば、このトロットの状態で1時間近く走らせますね。
しかも、この時に一番重要なポイントは、「止まらずに続けて」ということです。
ですから、一般道で行うにはかなり無理がありますね。
当方の地方ではすぐ近くにあまり使用されていない遊歩道がありましたので、この運動をさせやすかったですね。
しかし、不思議なことにこれだけ運動させても犬は1時間ほど休憩すれば復活し
再びハイパーな状態に戻りますよ。

足の運びなどにも目を配るようにすると、もっと面白いですね。
側対歩や斜対歩などの言葉についてなどを、ショーなどに出しているブリーダーさんなどにお聞きになるといいでしょう。

私の犬も今年9歳、ウォーブラー症候群という爆弾は抱えていますが、未だ後肢の筋肉は健在。
若い時期に筋肉をつけておくのがいかに重要か、彼女を見て実感していますよ。


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