で・・おます。狂犬病予防接種、犬はリードで・・なんて、法律が出来ても
３０年代までは一般に浸透してまへんでした。　特に田舎では・・
大阪の町だって、天王寺公園では乞食がわんさか、手足を負傷して家族を失った
傷痍軍人が町をさまよっていた時代でいます。
ウチが幼児の頃、出来たばかりの法律は我が家ではまだ守ってなかった・・
ある日家族が留守の時、保健所の役人なるおっさんが庭にズカズカと！
ウチの見ている前で、庭で寝ている愛犬の首輪を確認し、予防接種の鑑札が
ついていないっと、針金で首をくくりトラックに無理矢理乗せていこうと
しました。　犬は・・窒息状態で瀕死(--;
ウチは泣き叫びながら、石を持ってトラックのガラスを割って
抵抗しましたが・・保健所の係りに思い切り蹴り上げられ、血だらけになって
その場に残されました。　その時のキズが今でも残っております。
確か６才だったと思う・・
後日父が犬を取り戻しに行ったときは・・もう処分されておりました。
父の言い分、役人は義務を遂行し、ウチは公務執行妨害だという事でした。
ウチはあの役人を今度見かけたら殺してやるつもりで、密かに我が家にあった
空気銃を隠し持っておりましたが・・・いまだにその復讐はなされぬまま(^_^;)
今も目に焼き付く、悲しい出来事・・

その頃父は栄養失調になった奈良の鹿に、モチを運んで密かにやって
おりましたが、ある日警察に見つかって、一晩泊められました。
「人間だって死んでいるご時世に、鹿に人間の食い物をやった罪」です。
いや・・今はええ時代でんな。