獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200111-22

Candyさんへ
投稿日 2001年11月6日(火)19時03分 ナナ

Candyさん、はじめまして。
猫ちゃんの事考えさせられました。
私だったらどうするだろうと思ったんですが、その時になってみないとやっぱり何とも言えないです。
でもCandyさんは、とっても心優しい人ですね。
そういう状況下では野良猫を病院へ連れて行き、診てもらおうとまでは、たとえ思ったとしても実行にはなかなか移せない事だと思いますよ。
たぶん随分悩んだ末の事だったと思います。
結果、一夜限りのかすかな期待をその猫に抱かせただけで、結局は又放してしまわれたとしても、誰も責める事は出来ないと思います。
人間ですもの・・・善と悪の気持ちに迷い苦しむ事はありますよ。
たぶんCandyさんは、その猫に対してとっても申し訳ない気持ちで一杯なんでしょうね、きっと・・・
我が家には現在3匹の猫がいますが、どういうわけか昔からうちには野良猫がやって来て、その内家族の一員になっているというケースが多いんですよ。
だからこの内2匹は、事情があって今が有る・・・猫なんです。
以前、朝、前に飼っていた犬小屋の中に、全身血だらけで、やせ細り、見るからに薄汚れているオス猫がいてびっくりした事がありました。
声を掛けると、「ニャ―ァオゥ!!」と鳴いて出ては来るんですが、どういう事情からこんな姿になったのか解りませんが、かなりの人間不信の様子で、餌をやっても手を振り回し危ないので、仕方なく万能ばさみを使って餌の容器を差し入れてやるという事をして、ずっと直るまで様子を見ていました。
傷が癒えるまでいったいどれ位掛かったのか、今は覚えていませんが、徐々に慣れてきて、その内甘える様にもなり、「たぶんこの猫は前はお年よりの人に大事に飼われていたんだけど、オスなのでメスを追いかけている内に帰る家がわからなくなり、猫同士の喧嘩か、又は心無い人間にいじめられたんだろうね」と母とよく話していました。
人間に心を許すようになると、とにかく膝の上が好きで、それも上がったら最後、さばりつくようにしてくるので以前はとっても大事にされて、膝の上でやさしく撫でられていた生活をしていたんだと思います。
この猫の世話をするになった時(実際はずっと最期まで家の外での生活でした)、すでにうちには2匹の猫達がいたんですが、私は動物病院に行き診察を受けさせていません。
当然、たまには家の中に入れてやる事もあったので、2匹の猫との接触もあると思いますが・・・実際はその2匹の猫達はその猫の事を恐がって近寄りませんでした・・・
もしかしたら病気をもっているのでは・・・と思いもつかなかったんですね。
今思えば幸せな事に誰も病気になる事無く過ぎていきました。

世の中には不幸せな身の上の動物達がたくさんいます。
可哀想だからと野犬に餌を持って来てやる人もいれば、その為にそのあたりの人達にとり、野犬の子供が増えて迷惑しているという現状も近所であります。
なんだか堂々巡りですよね。
結局は人間のせいなんでしょうかね・・・

Candyさんのお話、とっても胸が詰まされました。




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