獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200210-3

あおさんへ
投稿日 2002年9月1日(日)14時23分 までりん

ずうっと一連のやりとり、拝見してましたです。
う〜〜〜ん(-_-;)難しい問題ですねぇ。。他人の家のネコ。どうやら虐待に
近い扱いもあるらしい。でも、ひきとる余裕がない。見えてしまうから、気持ちと
しては、どうしようもない。。。

私は、ある意味、どうしようもないものを、心配してもはじまらない、とも思います。
たとえば、TVとかで、無責任なブリーダーが、犬を何十頭と放置してる、なんて
ニュースが流れたとする。義憤は感じるけれど、その犬達を助けてやることはできない。。
これに、似ていますよね。ただ、生で見られる、触れられるかどうか。。

助けられない自分には、とってもはがゆく、腹立たしく情けない思いをしますが。。。
結局、できることととできないことってある。。。

たとえば、私が「よっしゃ、あおさん、その子連れてきちゃえ、私面倒みたげる!」
って言えるかといえば、残念だけど、言えません。ここのみなさん、そうだと思う。

かといって、飼い主さんに、改めてもらうのも、不可能に近いかもしれない。
他人を変えるって、そう簡単にできないもの。。。

ここでは、あおさんが「どうしたいか」が一番重要になってくるような気がします。
どうしても、飼い主さんの気持ちを変えたいならば、隣人でも、お手紙書くっていう
方法もあると思う。
たとえ一回こっきりでも、病気の子のために、ありったけお金はたいて病院へ
連れていくのも、ありだと思う。

どちらにしても「ぜんぜん意味がない」とは私は思いません。
それが、いまあおさんにできる、せいいっぱいのことだとすれば、それでいいと思います。
「ここまでしかできないけど、ごめんね」でもいいと思うんです。

へんな話ですが、本当のノラちゃんだったら、病気の子は自然淘汰されます。
悲しいと思うのは、人間の感情論でしかなかったりします。。。

私はかつて、子供だったころ、飼っていた犬やネコを、病院にも連れていけず、
きちんと世話をまっとうできず、親に保健所送りにされたことが、2 3回あります。
(ひどい親だとお思いでしょうが、当時はそんなこと、よくあることでした)

そのときの、悲しさ、くやしさ、情けなさが、四半世紀もたった今になって、
「せめてもつみほろぼし」と、引き取り手のない子を引き取ってうちの子にするという
ことの、動機になりました。今は、自分で稼いだお金があるからです。

さて、多少観念論的な話になってしまいましたが。。。具体的な提案を。

「せめても」の病気の子ですが、一度だけでも病院へ連れていけるなら、そうして、
あとは、獣医さんに訳を話して、薬だけもらうってどうでしょう?
投薬だけなら、一回数百円ですむと思います。これなら、なんとかなるかもしれないでしょう?
病気さえ治してあげられれば、あとはなんとか自分で生きていけるかもしれません。

ほかの子については、元気であれば、見守ればいいのでは。親ネコもいるのでしょう?
もし、その家の人が、本気で虐待を繰り返したりするなら、ネコは、いやがってほかへ
引っ越しますよ(^^)

ネコがその場を動かないのは、餌があるのと、ほかに行くより安心だからだと思います。
案外ネコたちって、タクマシイですよん! その子たちの自主性を信じて、見守って
みたら。。。?

最後に。
ウチの家出息子、レイは、帰宅2週間たって、すっかり元通りになりました!!
体重も戻り初めてます。ご心配いただいたみなさん、ありがとうございました!!!

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:ホームドクター・専門診療・救急:神奈川最大級のプリモ動物病院グループ様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。