獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200311-29

>てんてこ舞いさん
投稿日 2003年10月15日(水)12時04分 プロキオン

こちらの猫の掲示板は、猫の疾病に本当に詳しい方が多いので、私なんぞは、
なかなかおじゃまする機会がないのですが、たまたまということで。

子猫の駆虫は、体力をつけてからというのは理解できます。寄生虫による直接
的な危険がないのであれば、今の栄養状態の改善を優先するという選択をする
ということは普通にあります。
また、猫のコクシジウムにはよく見られるものに4種類くらいあり、その中の
1つはトキソプラズマの原虫に相当します。
ただ、これもやみくもに恐れる必要はなく、感染性を有するオオシストの排泄
は子猫のころの一時期に限られます。さらに、感染性を有する成熟したオオシ
ストに成長するまでに排便後48時間くらいの時間を必要とするようです。
つまり、猫の便をまる2日間放置さえしなければ、心配するには及びません。

結膜炎の方は点眼薬が処方されているようですが、二次感染している病原体に
よっては、抗生物質の効果が現れにくいものもあります。とくにクラミジアが
感染している場合は結膜や瞬膜の腫れが著しく、重症となりがちです。

これらの場合においても、使用される薬剤の選択が重要になりますが、いきな
り強い薬剤を使用して、そちらが原因の下痢となっても困りますので、体力増
進とか、眼結膜への局所適用とか、消化管粘膜の保護剤とか、急がば回れ式の
対応も必要かと考えます。
いずれにせよ、各情況が見落とされることなく把握されているのであれば、個
々の処置はきちんとして下さるはずです。


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