獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-200403-49

そういうことでしたら、
投稿日 2004年2月28日(土)13時55分 投稿者 プロキオン

なるほど、2回目の回復手術をしている先生から、とりきれていない可能性を
示唆されていたのですか。

そういうことでしたら、方法はあります。
黄体ホルモン製剤の投薬で、妊娠しているのと同じ状態にしてしまうのです。
妊娠状態への移行ですから、発情状態はおさまるはずです。
ただ、この手の製剤は注射にしろ、インプラント剤にしろ、恒久的なものでは
ありません。インプラント剤でも2年くらいが目安です。

そして、とても大事なことなのですが、投与する時期によっては子宮蓄膿症を
誘発します。子宮が切除されていても切除された断端が炎症を起こすことがあ
りますので、そこそこの注意は必要です。

卵巣組織の残存が分からない状態での「ものは試しに」での使用には反対です
が、原因がある程度ハッキリとしていて、獣医師の賛成が得られるのであれば
、対処法として考慮するのはかまわないように思います。

あと、精管を結紮してある雄との交尾でも発情はおさまります。このような特
殊な避妊状態にある雄という存在が稀なのですが、今妊娠されては困るが、い
ずれ台雌(牝)として使用する予定がある場合、妊娠させることはないが交尾
は可能な雄というのは、発情を終了させる手段として簡便である場合がありま
す。ブリーダーとされる方の中には、このような雄を所有している方もいると
思います。

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