獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-201008-40

Re:全盲の猫との暮らし
投稿日 2010年5月20日(木)11時48分 投稿者 プロキオン

この御相談は、今、第三者に意見を求めてもどうしようもないように思います。本来であれば、雄猫を引き取ろうとする前に両者の折り合いは考慮するということが必要です。
その際にしても、大方は「やってみなければわからないのではないか」ということになると考えられます。
なんとなれば、成猫であって、眼が見えないということですから、引き受け手が現れる可能性が極めて低いからです。そして、数ヶ月そばりさんの家で暮らしてきたということがあれば、なおさらと考えられます。

この暮らしてきた事実というのは、大きくて、今雄猫が雌猫に叩かれるというのは、その雄猫が先住猫が雌であることを知っているからでしょう。そして、雌の方は避妊されているので、雄に言い寄られても、うっとおしいだけとなりますから、もともと自分の縄張りの中に侵入してきた雄が失礼な奴と思えば、叩くくらいは普通のことです。それ以上の大喧嘩にならないでいるところに、双方とも距離をとることができているのかもしれません。これが、雄猫の方が目が見えていれば、もっと積極的に雌を追いかけることになると思いますし、力ずくでいう事をきかせようということになっているはずです。
雌猫が避妊済みであっても、雄猫には避妊の意味が理解できません。雌だと認識していれば、追いかけるのは本能です。通常は、交尾に興味がなくなった雌の方が交尾やネックバイトを嫌がって、雄を避けるようになるのですが、家の中なので距離をとっているか、近づかないで叩くということで拒否しているのでしょう。
おそらく、双方の猫共に困っていることでしょうから、雄猫も去勢してみたら、いかがかと思います。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。