獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-201011-30

Re:続、和様、プロキオン様ありがとうございました。
投稿日 2010年11月8日(月)12時01分 投稿者 プロキオン

罹患した病気は、伝染性鼻気管炎とカリシウイルス感染症でしたか。もっとも一般的な感染症であって、これから季節が冬に向かっていくと小さな流行をいくどとなく繰り返していくことになるはずです。
とくに伝染性鼻気管炎は、ウイルスがヘルペスウイルスですから、猫の体の中に免疫抗体が増えてくると、ウイルスが神経組織へ逃げ込んでしまい、これを完全に駆逐することは困難です。猫の免疫が衰えた頃を狙って再び活動を始めることが知られていますので、ワクチンも定期的に接種をつづけて免疫状態を低下させないようにしなくてはなりません。カリシウイルスについても、野外で流行しているウイルス株とワクチン株とが著しく違っていると再度罹患することもあります。こちらもできる限り免疫された状態を高く維持する必要があると思います。
したがいまして、当該疾病に罹患済みとはいえ、やはりワクチンは定期的に接種された方がよろしいかと思います。汎白血球減少症においても、これらと同じく広く野外には分布しているわけで外を徘徊している猫であれば、必ずや若いうちに遭遇する事になるであろうと考えられます。

>今先住猫と隔離していますが、いつ頃どのタイミングで、合わせようか悩みます。
一ヶ月後予防接種可能なので、感染防止完全にしたこの頃がよいかな。。等。
子猫がオスなので、去勢はいつから可能か。初発情前にと急ぎます。


いっしょに会わせる時期というのは、双方の猫の免疫状態が基本的に成立していることが条件ですが、そうであれば、あとは、両者の性格如何とも言えます。2頭の飼育であれば、まだ多頭飼育とも言えませんので、先住猫優先の原則をまもりつつ、個々を尊重するということになりますね。
また、雄猫には発情期というものはありません。発情している雌猫がいるかいないかだけです。先住猫が避妊済みであれば、とくに急ぐ必要はありません。しっかりとした大人の体になってからで充分です。
もし、雌猫が避妊されていないのであれば、こちらが優先される必要があるでしょう。

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