獣医師広報板ニュース

ネコ掲示板過去発言No.1200-201011-49

Re8:里親について(長文すみません)
投稿日 2010年11月21日(日)11時43分 投稿者 プロキオン

結局のところ、娘を嫁がせる親のようなものだと思います。嫁がせる先の家のことをあれこれ詮索していると婚期の遅れかねないし、嫁がせてからも嫁の実家があれこれと夫婦のことに口を出していると、夫婦仲にも影響を与えかねません。
それほど、心配なら嫁に出さなければよいのですが、普通のケースでは、親は子供より先に亡くなります。娘の一生を親が守ってあげることはできません、どんなに可愛い娘であっても、いつかはどこかの誰かに託さないとなりません。親が心配することが、かえって娘の幸せを遠ざけていたということも無きにしも非ずです。嫁がせても、親であることには変りはないというところまででしょうか? 親としての心配はそこまでで、親自身も子離れが必要なのだと思います。

猫の譲渡会がありまして、私もそこへ捨て猫を連れて行っていました。その会場で元親がふと口にした新たな飼い主に対する不安で、一度はまとまった話が壊れるのに遭遇しました。私も当事者の1人でしたので、事の顛末にただ驚きました。
普通であれば無理からぬ些細な一言であっても、感情の行き違いは容易に起きるものです。そして一度こじれると頭ではわかっていても、なかなか修復は困難です。譲渡会の主催者の方達が一生懸命になって宥めているのを目の当たりにして、片方だけの思いや都合でまとまるものではないなと改めて感じました。
うまくいっているときは、何事もなく進む事であっても、いつどこで躓くかはわかりません。
お見合い期間をおいても返されてくる猫はおりますし、その猫が別の家へ再度貰われていって、なんとかやっているのもあります。一向に新たな飼い主さんが名乗りを上げてくれない猫もいれば、返されてきてしまう猫もいるし、それでも多くの猫は新しい家庭でその家に馴染んでいっています。「気にいられたのだから、うまくやれよ。猫かぶっていろよ、返されるなよ。」送り出す方は、そんな風に思っていたりします。

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