獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200408-47

ウサギの歯と唇
投稿日 2004年8月15日(日)00時27分 投稿者 チーママ

先日歯科検診に行き、やはり伸びすぎているので処置をお願いしました。
以下、先生のご好意で処置中を見せていただきましたので、ご報告。
何らかの参考になれはと思います。

ユキは前歯で見ると上の歯と下の歯が歯半分分横にずれた噛み合わせです。
それで人間と同じで、片噛み(両方の奥歯を均等に使っていない)になって
いるらしく、左の下第一臼歯が伸びていました。
ウサギの臼歯は下が長く、上はウス状の臼歯が並びます。
下が伸びているので、上の歯茎にあたり、これ以上ほって置いたら歯肉炎を
おこす処でした。
事実、多少歯肉が盛り上がり上の臼歯にかぶさっています。
下の伸びた臼歯の先は均一に磨り減らないのでスパイク状になっています。
上も多少スパイクが出ています。
ほほの辺りの歯肉も多少膨らんでいるのは、正常なかみ合わせでない証拠。
現状を見ながらあれこれ原因とか、ほって置いたらどうなるかとか、今後の
予想とか話し合いました。
下を削り、上のスパイクも削ったところで、前歯の裏にある歯が飛び出している
ことに気がつきました。
ウサギの上の前歯は前後2重の歯になっています。
前は皆さんが良く知っているノミのような歯。その裏側にもうひとつ小さな歯が
あるのです。それでウサギは重歯目というわけです。
本来後ろの歯は前に隠れて見えません。それが多少伸びて前と同じくらいに
なっている様に見えたのです。
それを言ったら「そうそう、よく気がついた。前から見えちゃ駄目なのよね」
と削ってくださいました。

ウサギの歯は1ヶ月でずいぶんと伸びるので、牧草を食べ始めたうちの子達
はどうなのか、1ヶ月後に再検診です。
今回は全身麻酔でしました。前歯や前臼歯の場合、おとなしい子の場合は
無麻酔でする事もあります。ただ麻酔無しでする精神的ストレスはどれ位
なものか・・・ストレスと麻酔のリスク。難しいところです。
高年齢での麻酔もハイリスクですが、年を取ると歯の伸びも鈍るそうなのが
せめてもの救いでしょう。

今日のお話中、ウサギの口唇の話になりました。
ウサギの口唇は大変敏感で、飼い主の私達でも唇をめくって歯をチェックする
のは、なかなか難しい事が多いものです。
これはウサギの視野と関係ありそうです。
ウサギの視野は、目が顔の横についているので前後に広がり、口元は見え
ないのだそうです。
見えないのに食べる。つまり唇がセンサーとなっているので、敏感になっ
ているのです。第二の目のようですね。
大変大事なところですから、通常は触られるのを嫌がりますね。
それが時々手のひらに口を押し付けたりしませんか?
なでている時、ついでにあごの骨をなぞってチェックすることがあります。
そうした時に手のひらに押し付けてくる。
そのまま口元をなでてやるとおとなしくしています。
これは甘えているのですね。皆さんは経験ありますか?

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