獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-201010-41

Re:散歩(うさんぽ)
投稿日 2010年10月31日(日)17時06分 投稿者 チーママ

うさぎさんは、ひたすら「怖い!怖い!怖い!」だったようですね。
白目をむいてというのは、必死だったからですよ。
きっと心拍数はバクバクと上昇していたのではないかしら。

まずは…

ウサギさんは、環境の変化に大変敏感で、臆病な動物です。
犬猫と違って、食べられる側の動物ですから、何かあれば固まって危険が過ぎるまでじっとします。
危険が避けられず、極度の恐怖やストレスがかかると、それだけで「死んでしまうスイッチ」が入ってしまいます。これは敵に捕まった時に、ウサギさんが苦しまないようにという神様の采配でしょうか。
以前、庭で遊んでいて野良猫に追いかけられ、怪我なく無事に抱き上げたけれど結局死んでしまったという話もありました。
ですから、ウサギさんは犬猫のようにお散歩ができるわけではありません。
また必要もありません。


というのが大前提で、う散歩ができるウサギさんもいるのは「個性による」のです。
身の危険をいち早く察知するために、好奇心が強いということもありますが、見慣れないもの聞きなれないものには、大変敏感です。
そして、それに対して「何だろう?」と積極的に知ろうとする子と、怖くて固まって「僕は、私は、石。だらかここにはいない。」といない振りをする子がいます。
また食べられる側の動物ですから、体を拘束されるのは「敵に捕まった=食べられる」という本能的恐怖以外の何ものでもない。
だから基本抱っこは嫌いだし、ハーネスなどつけられた日には、半狂乱になる子もいます。

まずは、犬猫のような捕食動物(食べる側)ではなく、被捕食動物(食べられる側)であることを、考え方の基本にしてください。そうでないと、ウサギの行動が理解できませんし、何が好きで何が嫌いか・怖いかが理解できません。
最近はハーネスや洋服をつけてう散歩するウサギさんが多くなりましたが、それでもペットウサギの全体からすれば、そうするのはごくわずかな子だと思ってください。
そういう子は、とかく人目につきやすく、本などにも紹介されやすいので、それが当たり前だと思う方が多いようです。それならば、ショップのウサギさんたちは、洋服を着て見せたり、毎日ハーネスつけてお散歩に行っていると思いませんか?
ショップのウサギさんたちは、閉店時間にケージから出して遊ばせることはありますが、洋服も着ませんし、外に散歩にも行きません。
それは、いらぬストレスを与えないため、ウサギの心と体の健康を守るためです。

う散歩ができる飼い主さんも、ブログなどでお話しするので、ますます「うさぎ=う散歩」という感じになってきているように思います。
う散歩ができなくて当たり前だから、う散歩できるとうれしいのですね。
でも犬を飼っている方が、「今日はうちの犬と散歩に行った♪」と特別なことのようにお話しすることは、あまりありませんね(^^;; 
それは、犬は基本的に散歩が必要だからです。


確かにペットとしてより飼い易くおとなしいように品種改良が進んでいますので、昔のウサギに比べれば、ハーネスやお洋服を着てう散歩が出来るなど、ウサギさんとの生活が楽しいものになっていますが、あくまでもそれは飼い主さんのためです。
ウサギさんにしてみれば、安全だと分かっている環境で、ぬくぬくしたいところでしょう。
まぁ、中にはお出かけ大好き!!って子がいるのは、確かです(^^)

まずは自宅の環境に十分慣れていること。
どこにいても、飼い主さんがいれば安心するような信頼関係ができていること。
その子自身が外交的で積極的な子で、環境変化のストレスに対して強いこと。
どんな時でも、飼い主さんが抱っこができること。
そうしたことを踏まえて、徐々に外を見せたりして、ウサギさんの反応を見て、お散歩ができる子かどうかを判断してください。

もうひとつ、お散歩時の注意ですが。
リードは短く。突然野良猫やノーリードのお散歩わんちゃんが寄ってきても、すぐに抱き上げて保護できるように。相手は好奇心だとしても、ウサギさんはそんなこと分かりませんからね。
また犬猫に注意される方は多いですが、空からの危険を考えない方がほとんど。
カラスが、いたずらで襲うことがあります。トビ(トンビ)は、生きたものには手を出さないはずですが。
最近では都会でオオタカなど猛禽類もいますから、彼らからしたらちょうど手ごろな獲物にしか見えません。
何かに驚いていきなり走り出し、リードがぴんと張って体の自由が利かなくなり、パニックになった。なんて話も何度か聞きました。
そうした万が一をいつも想定して、うさぎさんが安全にお散歩できるよう気を配ってくださいね。

ということで、う散歩がご希望なら、まずはキャリーに入れたまま歩いて、外という環境に慣れさせること。慣れたら抱っこして歩いて、環境に慣れさせること。
あまり人や車が多くなく、もちろん犬が散歩していないところ、静かなところを選んで何度も見せて「ここは大丈夫なんだ」と、ウサギさんが納得することが第一です。
そして大事なのは、家に帰ってきて閉じこもったり、食べなくなったりしないかよく観察すること。食べなくなるようなら、その子はう散歩させない方が安全です。
ウサギさんを飼うには、飼って・一緒にいて楽しい♪ということも大事です。
楽しいから、より良くお世話しようと思いますからね。
ですからう散歩が出来ればとても楽しいでしょうが、もしだめな子でも、ほかにどうしたらウサギと人間が楽しく暮らせるかを工夫してみてくださいね。

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