獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-201011-6

Re3:ダンボール
投稿日 2010年11月5日(金)17時44分 投稿者 幸幸

書籍にない情報は、やっぱりネット検索が便利です。
もちろん、中には真偽の良く解らないも含まれておりますから
先ずはよくウサギという生き物を知ることじゃないでしょうか。

楽しそうだから、(今は)少量だからと、
その環境にいつまでもウサギさんを置いていれば、いつ事故が起きるか解りません。
その時、一番苦しい思いをするのはウサギさんです。

不正咬合の防止にかじるおもちゃを〜というのはよく見かけます。
ビワボールやかじり木に、そういうキャッチコピーがあると思います。
ですが、そういったもので対応できるのは主に前歯で
ウサギさんの不正咬合は奥歯にもよく起こります。
ウチのウサギも、奥歯が少し伸びている、という診察を先々月受けました。
(口内に怪我などはないようなので、様子見中です)
牧草が一番!というのもよく見かけますが、ウチのウサギは牧草大好きです。
今現在涼しくなったせいか、食欲がかなり増進され、毎日200g前後食べています。
それでも、この程度の不正咬合は、飼いウサギにはあることなのだそう。
そういったものを鑑みると
かじるおもちゃに実用性はあまり見られない気がします。こだわる必要はなさそうですよね。

嗜好品としても、今は少量だと思っていても、いつがっつりいっちゃうか解りませんし
ウサギが消化できないものはやっぱりどう考えても危険です。
私たち人間は、食べられるものと、そうでないものを見分けることができますが
ウサギは「なんでもとりあえずかじっちゃう」生き物です。
そういった生き物を飼う場合、危険の管理は、飼い主である私たちがすべきであり
そういった管理の甘さから引き起こされる事故は、全て私たちの責任です。

動物病院でおもちゃについて質問したところ
その時獣医師から
「ウサギ(の遊び)は猫に似ている。
 おもちゃを与えたりして、飼い主がウサギと『遊んであげる』というよりも
 今ウサギが何をしたいのかを良く観察し、好きにさせるのが良い」
と、解答を受けました。

ウサギさんが危険にさらされないよう、こちらでしっかり管理しながら
ウサギさんが毎日好きに走り回れるような、そういう環境ができたらいいですね。

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