獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-201104-4

Re:食べすぎ対策
投稿日 2011年1月6日(木)13時58分 投稿者 チーママ

ウサギさんが食欲があるのは本当はありがたいことですが、肥満になってはと心配してしまいますね。
ただ太り過ぎと言っても、その子の適正体重もありますので、獣医さんなどのご意見も伺って、その子のベストあるいはこの程度ならOKと言う体重を知っていなくてはなりません。
例えば我が家のミニウサギ。獣医さん的には2kg前後とおっしゃいます。
でも飼い主的には、2100g程度がいいかなぁ〜と思っています。
実際 7歳オスの方は最近2200gを維持していて、表情も良く、雄弁で、うれしいなダンスをする位ですから、これでもいいかと思っています。
ただちょっと食い付きが悪い時があるのが、気になってはいますが。
一方3歳メスの方は、もう大福路線まっしぐら。油断するとオスの分まで食べるものですから、ただいま2400gの危険ライン。
何が危険かと言うと、お尻が汚れるのです。
つまり皮下脂肪がたっぷりあるので、お尻を上げて排泄しても、くっついてしまうのですね。その上この体重ですと動きも減って(とはいえ、柵など軽く飛び越えていますが)、かかとに体重がかかってソアホック気味がひどくなる恐れもあります。
また皮下脂肪や内臓脂肪が付きすぎて、胃腸を圧迫して胃腸の動きを妨げ食滞を起こす危険性もあります。
この娘はちょっとした事でハンストしますので、食べないよりマシかという飼い主の恐怖心もあって、ついつい甘くなってしまった結果です。

それにしても最近はよく食べます。
一般的に言って、冬場は寒さをしのぎ体温を維持するのにエネルギーが必要なものですから、食欲は増してもおかしくないのです。
でも一般的に保温がされている室内で、季節柄とは言え食べまくっては太ってしまいます。
そこで、まずおやつはナシです。
お腹が減ったら牧草食べなさいです。
十分食べているなら、朝晩のごはんタイム以外、ペレットがなくたって、野菜がなくたって十分なのです。
たとえが悪い気もしますが、実験に供されるウサギさんや、動物園のウサギさんは、食事時間以外にはペレットなんてないのです。適正な量を与えているなら、それで健康を維持できるのがペレットの良さともいえます。
ただし胃腸は動いてほしいので、低カロリー低栄養の牧草は常にあるようにします。
どうにもお腹が減れば食べるでしょうし、食べなくとも死ぬわけじゃない位の気持ちも必要かと、最近思っています。

何しろウサギさんは、おねだり上手です。
そして食べられる時に食べておくと言うのは、本能のなせる技。
本来野生のウサギさんは常に食物をさがしている状態で、肥満なんてありませんからね。
ですからおいしいものを食べたいだけ食べようと言うのは、自然なことでもあります。
でもそれに負けてしまっては、結局ウサギさんの健康が阻害されることになって本末転倒ですね。

と言う事で、欲しがっても与えない、決めた時間に決めた量だけ与える。
それが出来ないのなら、おやつなしの生活の方がウサギさんの為です。
ちなみに、もらえなくなると数日はひどくうるさいでしょうが、なければないとあっさりあきらめるのもウサギさんです。
「ちぇっ なんだくれないのか。じゃぁいいよ」と言うわけです(^^;;
つまり「おやつ」と言う習慣を付けたから、習慣通りにしたいウサギさんは欲しがるわけで、与えなければそういう習慣に慣れてくれるのです。
ウサギさん的には、全く問題がないのです。
結局飼い主がウサギが喜ぶ姿を見たい、と言う事なのでしょうから、飼い主が我慢するかどうかですね。

ケージの中からうろうろワクワクの様子で、お目目をキラキラさせておねだりする。
ケージをガタガタいわせ、容器をひっくり返して要求する。
欲しい欲しいと背伸びして、足に手をかけ、ホリホリし、ちみ噛みして要求する。
座っていれば膝に乗り、肩にまで乗ってきておねだりする。
欲しいものが出るまで「それ違う これじゃない」と言いまくり、少しだけよと与えても「もっともっと」と欲しがる。
賢いうさぎさんは、飼い主を実に上手に使うのです。
だから飼い主もその辺りを承知して、CMじゃないけれど「アナタのためだから」とあげない気持ちが必要ですね(笑)

ちなみに、我が家のウサギに通用する手を1つご紹介。
おやつをあげる時に、いっぺんに与えずに、2回に分けて与えます。
その都度こう言うのです。
最初は「はい どうぞ」 食べ終わったら 
2回目は「はい おかわり。これでおしまい」と言って、頭をなでます。
続けると「おかわり」も「これでおしまい」も理解して、「これでおしまい」のサインがあると、食べ終わると実にあっさりとさっさと行ってしまいます。
時として「コヤツ やっぱりわかってるな(^^;;」と思う瞬間でもあります。
どうぞ試してみてくださいな。

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