獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-202101-104

Re:ウサギへのフロントラインプラス塗布後の症状
投稿日 2013年10月28日(月)21時32分 投稿者 チーママ

まずは保護していただいたこと、治療しようとしてくださったことに、御礼申し上げます。ウサギさんが、何とか持ち直してくれることを祈っております。

フトントラインはウサギには禁忌です。
ただ ウサギを診れる(診るではない)獣医さんは限られますので、普通の犬猫で大丈夫だからと思われたのかもしれません。
昔はフロントラインによる事故があり、そのため今ではウサギを診る獣医さんならレボリューションが当たり前となりすぎて、思いつかなかったのかもしれません。
ウサギをあまり診たことのない先生なら、ないとはいえない事故かもしれません。
ただし、製薬会社は薬に「ウサギには禁忌」と明示してあるはずですが。

で、フロントラインを使って状態が悪くなった場合は、現状では薬を洗い流して点滴などして対外排出を促す支持療法しかないようです。中和させるという処方は見当たらないと言う獣医さんの書き込みを見ました。
このあたりは、「フロントライン うさぎ」で検索するとわかると思います。

ウサギの飼育は年々盛んになってきていますが、飼い主側には、ウサギはどの獣医さんでも見られるペットではないという認識がいきわたっていないのが現状です。
ほかの動物と違って、禁忌の薬や麻酔があるのですが。そのあたりはウサギをよく診る先生でないと、適切な処置ができません。 そのため、獣医さんの中には「ウサギは診ない」という先生もおられるくらいです。
ウサギの経験があまりなくとも、「ウサギは禁忌の薬剤がある」ということだけは知っていて、調べながら対処してくださる先生ならよいのですが。

ただ 検索していたら「フロントラインを処方されて具合が悪くなったけれど、生き延びた」という例もありました。飼い主さんは「ウサギが診れる」という獣医師を選んだのに、フロントラインを滴下され、その晩から具合が悪くなり、それは病院に行ったショックかと思っていたらしいです。
ですから希望は捨てないように。ウサギさんの体力に希望をつないでくださいね。

ウサギの病院探しは難航しがちです。それでも十年前に比べたら、ちゃんと診れる先生も増えてきたのですよ。
探すための一助に、下記のサイトを紹介しておきますので、参考になさってください。
あなたがうさぎにできること→http://www.usagi.cn/anketo/yoibyouin.htm

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