獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200005-56

有り難うございました。
投稿日 2000年5月16日(火)13時31分 やすお

以前、ワカケホンセイインコの事で色々とアドバイスを頂いたやすおの妻です。あの時は親身になって相談にのって下さり、本当に有り難うございました。アドバイスを参考にして二人で出来る限りの事をしてあげて、るるさんに教えて頂いた岡山の動物病院まで車を飛ばして行きました。その日の朝まではまだいくらか元気そうだったのですが、病院に着いた頃にはグッタリしてしまい、先生には「いつ死んでもおかしくない状態です。」と教えられました。それでも先生は出来る限りの処置をして下さり、「頑張ろうな。」と声を掛けてもくださいました。病名は「慢性真菌性そのう炎・腸炎」と言う事で、鳥にはよくありがちな病気だそうです。カビの様な菌が体内に入り、親鳥なら抵抗力もあるけれどヒナの場合は餌の栄養分がその菌に吸い取られてしまい、体力を落として命に関わるそうです。先生のお話では、その菌の成長状態からみて親鳥に口移しで餌をもらっている頃からの感染の可能性もあるとの事でした。それでも処方して頂いたお薬に一縷の望みを託して、私達は自宅まで車を飛ばしました。一時は元気を取り戻したかの様に見えた時があったのですが、自宅が近づくにつれ再びグッタリし始め、ちょうど家に着いていつもの場所に巣箱を置いた途端、まるで安心したかの様に首をうなだれたので、慌てて私が手のひらの上に乗せると、2度羽をけいれんさせてそのまま旅立ってしまいました・・・。半分開いたままの瞳はとても穏やかな輝きに満ちて、やがて徐々にその瞳も閉じていきました。その日の夜は、全身の水分を使い果たす程泣きながら生きていた頃の様に、ずっと胸の上に抱いていました。そして翌朝、この辺りでは一番高くて、海や街が遥か眼下に見下ろせる山の頂上に沢山の果物と花々で囲んで、明るい色の新しいハンカチにそっと包んで埋葬してあげました。陽射しも当たり、尾根をつたう風がそよぎ、野鳥の声が絶えないその場所で永遠の眠りにつきました。1ヶ月弱でしたが、その時間はとても濃く、何にもかえがたいものでした。あまりの悲しさにご報告が遅れてしまい、すいませんでした。そして、せっかくアドバイスを頂きながら私達の努力が足りずに、この様な残念な結果になってしまった事もあわせてお詫び申し上げます。楽しい筈の掲示板に悲しい投稿を書き込んでしまってごめんなさい。最後に、くららさん、るるさんを始めとして、大勢の方々にお心遣いを頂いて、ウチのコも幸せだったと思います。代わってお礼を申し上げます。家にはまだ他にも鳥さん達が一緒に暮らしています。また、色々と御相談にのって頂く事もあると思います。その時は是非、よろしくお願い致します。

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