獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200006-82

挿し餌について
投稿日 2000年6月23日(金)00時01分 しまこ

武蔵野のアンさん、初めまして。

雛の挿し餌について、いろいろご意見がでていますが、おおむね私も
賛成です。

ただ、人間の子供の挿し餌参加についてはもう少しおおらかでもいいかな、とも
思います。

私は物心ついたときには家でセキセイが飼われており、代替わりするたびに
挿し餌を手伝ってきました。
今にして思えば親は「見ちゃおれん!」とも思ったでしょうが。
もちろん実際のフォローは親がしていたのですが。
幸い直接事故になるようなことはありませんでした。

手のひらで餌をねだる小さな命。握りしめても、滑り落ちても死んでしまう
ような存在を幼児期から体験できたことはよかったな、と思っています。
他にもいろいろ生き物を飼いました。水槽のオタマジャクシを全滅させたり、
カタツムリを乾燥させてしまったりの失敗から、瀕死のカブトムシを
助けたりアゲハの幼虫を集団避難&保育(??)させたりの
体験は今飼っている子達の管理へのステップだとも思います。

ただ、私が挿し餌をした雛はお店で売られていた子達ですから、お店で
ある程度挿し餌の期間があり一人で餌を口に出来る状態であったことを
付け加えておきます。あと、セキセイ限定です。

人間の子供を、大事な雛、可愛い雛にさわらせないことも保護。

ただ、子供心に「可愛がっていた小鳥」の事故のたぐいは強烈に残ります。
うまく育って遊んでくれる楽しさも、自分の不注意でその命が消えてしまった
悲しさも、ながーい目で見れば飼い鳥全体の保護へつながると言ったら
大げさかな。

何か生き物が死ぬと母が「またうちにおいで」と言いながら
埋めるのを手伝ってくれた物です。果たして帰ってきてるのかしら?

人間にも小鳥にも個性がありますから、相性がよいようだったら「お手伝い」
から挿し餌にはいるのもいかがでしょうか。

まあ親鳥が手乗りならkaさんの言うとおり「棚ぼた手乗り」が一番
安全だと思いますが。
あと、荒鳥でなければ、親じゃなくても手乗りと一緒に遊ばせると人の
そばに来るようになります。好奇心の強い子は「人間」に止まってみたくて
うずうずしているのです。きっかけが大事?

さすがにトンボをむしったりカエルをふくらませたりはしたことないですが、
子供の頃は結構生き物で遊びましたよ。世代的にはそういうことをした
最後なのかもしれません。

「生き物は死ぬ」と言うことを幼児期に学んでいたなんて。
結構すごいかも。今は生も死も生活から隔離されすぎですね。きっと。




◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。