獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200206-51

maiさんへ。
投稿日 2002年6月17日(月)09時43分 GO

カキコミ拝見しました。
お優しい心で、更に冷静な状況判断をなさっているようで
とても感心しました。

多くの鳥が繁殖シーズンを迎えています。
鳥とはいえ、いきなり飛べるわけでもなく、
親鳥が見守る中で飛行練習を開始します。
特にヒヨドリは「え?こんなんで巣立っちゃうの!?」
というくらいのうちに巣から出ることが知られています。

巣立った直後の雛は飛翔力が弱かったり、
地面に落下あるいは不時着することも多くて
その際に怪我をすることもあります。
人間がこのような状態を発見した時に
「大変だ!」と保護される方が多いです。
そこで本当に重要なのは、
その雛を保護する必要があるか、ということになります。

ケガがないようなら近くの安全な場所に移動させる、
裸の状態の雛が落ちていたら近くに巣があるので戻してあげる、
たいていはこれで解決できます。
親鳥の為にも人間は近くにいない方が良いです。
人がいたら親鳥は恐くて近づけませんし。

もしケガをしているような場合、元の場所には行けない場合には、
お住まいの自治体の野生鳥獣保護窓口に連絡をしてみて下さい。
(獣医師広報板内にも連絡先ページがありますので記しておきます)

念のためですが、野鳥を飼育することは法律で禁止されています。
(もちろん、緊急救護の為の一時飼育は大丈夫なのですが)
自然では巣立ち雛の全てが必ず無事に育つわけでもないので、
自然に任せるという意味でも、見つけても保護しない、
ということも決して恥じるべき行為ではないと思います。

また、野鳥救護について興味があれば普段から書籍等で
知識を深めておくことも必要ではないでしょうか?

http://www.vets.ne.jp/wild/

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