獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200305-17

挿し餌
投稿日 2003年5月3日(土)23時23分 sutemaru

鳥は元々体温が大変高い動物です。
40度前後と思って良いと思います。
ですから親が吐き出したりして与える餌はかなり温度が高いものです。
それが少しでも冷めると雛は餌を食べなくなります。
温かさが親と同じくらいになるとそれは解消します。
これが一番餌を受け付けなくなる原因に多いですね。
それが原因にはならない場合と判断すると、今迄数羽で保温し合っていたのに
1羽になって体温が維持出来なくなり弱ってしまう。食欲も落ちてしまう等も
考えられますね。
糞が大きいと言う事から判断して、親がまだ巣の外に捨てられる状態の糞では
無いかという気がしました。
と言う事はかなり小さい幼い(雛は小さくて幼いのですが)状態で親から離さ
れていたとも考えられますね。
そうなると挿し餌の状態が貰われる前とかなり違って消化能力が追い付かなか
ったなどもあるかもしれませんね。
そ嚢の状態が全く記憶に無いので消化しきれていたかどうかが判りませんね。
食滞という状態になっていたかもしれませんね。
そ嚢内にいつまでもふやかした餌が留まっていると、その餌が腐敗発酵したり
したかもしれませんね。その状態の頃の糞の量や質がどうだったのでしょうね。
それらの経過を過ぎて病気が起きたかもしれません。
動物は口がきけませんから、その状態を判断するには食欲、元気、糞の状態を
いつも見ていて、変化があれば気をつけておくと言う位の気持ちで接してい
ると安心ですね。
常在菌に負けるのは体力が落ちてしまうからで、それまでには時間がかかって
いるものです。
何でもそうですが、かかった病気を治すにはかかる迄の時間の倍の時間がかか
ると言います。
諦めず、根気良く何とか頑張って体力をつけ、元気を取り戻してあげたいです
ね。
餌を下に敷き詰めると言う行為は、糞と一緒にすると言う事にもなりますね。
それは衛生的にも不衛生ですし、餌も痛みやすいですね。
時期的な問題もありますが、保温する状態ですと、水溶性の糞をしていたりす
れば、ますます腐敗しやすいですよね。
餌は食べてもどれだけ食べたかも把握しにくいですよね。
少し撒いて、ちゃんと無くなるようでしたら、食べているかどうか判りますよね。
糞も見分けられますね。
餌は本来は餌入れに入れてあげる方が良いですし、その中から食べるようにした
方が大人になっても下ばかり探すようになっても汚いですものね。
雛の届く位置に入れ物をおいて、ちょっと見ていられる時間には挿し餌では無く
自分で食べるかどうかを見ていてあげるといいでしょうね。
ふやかした餌は痛みやすいので、それは気をつけなくてはなりませんね。
長くなるのでここ迄で一度止めますね。

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