獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200511-45

>優香さんへ
投稿日 2005年10月21日(金)10時57分 投稿者 プロキオン

私の老婆心だったようです。

いえね、肉を食べた骨を齧ったで動物のもっている疾病に罹患してしま
うのであれば、食肉検査や食鳥検査を実施している獣医師達の仕事のこ
とをあまりに無視してしまっているのではないかと。食品を介しての罹
患は、まだ報告はないはずです。
それと、そのくらいで感染するのであれば、日本中で豚インフルエンザ
に感染してしまっている人間が、うじゃうじゃになってしまいます。


動物からの感染というのは、けっしてないわけではありませんので、注
意を呼び掛けるのは、けっこうなことなのですが、「不安を煽る形」に
なってしまうのは好ましくないということなのです。
本来、このような時に冷静に解説をしてくれなくてはならない研究者や
行政の担当者が、予算獲得の好機というような動きをかいま見せること
があります。その辺りに不誠実さを感じてしまいますもので。

新種のインフルエンザウイルスが生まれる危険性というのは、私は大学
生の頃から聞かされていましたし、それ以前からも指摘のあったことな
のです。
鳥インフルエンザの爆発的な流行性の強さというのも、この疾病が世に
認められた当初から知られていたことです。どちらも半世紀前に予想で
きていたことなのに、ここへきて、急にソワソワしだしてきています。

インフルエンザウイルスのそもそもの故郷は、シベリア方面ではないか
と考えられています。
しかし、世界に脅威をもたらすであろうと危惧される新種ウイルスは、
おそらく東南アジア発であろうというのが、大方の見方です。これは、
いかに人間の生活そのものが新種ウイルスの出現に深く関わっているか
を物語っています。
シベリアで毎年新たなインフルエンザウイルスが生まれ、放たれてても
その多くは、ウイルスハンターに捕獲されるところまでもいかずに消え
ていきます。
その反面、人間が関わって生まれてしまう「鬼子」の出現を、世界中が
恐れています。南北問題の1つとしてとらえる方もおります。
( 政治の話としては、こちらは不向きですので、省略します。)

獣医師広報板には、鳥インフルエンザについての解説が「動物よくある
相談」のコーナーに設けてあります。
これは、saito先生の力作で、山口や京都での発生の際には、ヤフ
ーでもリンクを張っていたくらいです。そちらも御一読下さい。

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