野生と自然掲示板 2010年3月13日(土)15時51分

今日来院したビーグル犬、顔や胸が真っ赤になっていました。飼い主さん曰く、疥癬の再発とのこと。キチンと治療したはずなのに　どういうこと？と思ったら、

今期の猟期中のことなのですが、山では疥癬が流行しているらしく、子供のイノシシが道端にまで出てきて何頭も死んでいるのだそうです。
自分が見ているだけで４～５頭はいる、それもみんな小さい奴ばかり。もう少し大きいのは体力があるから死ぬまでは行かないんだろうが、まだ小さい奴が毛がなくなってしまえば寒さもこたえるだろうし、餌もないし。
その死体を狐やタヌキが食べて、これまた感染が広がっているのだそうです。
件のビーグルも制止しているにもかかわらず、感染して弱っているイノシシに上からとびかかって、再感染してしまったと飼い主さんの解説でした。

同行している猟仲間には林務事務所の職員もいるとのことで、デジカメで写真を撮影して県への報告をしているのだそうです。猟期が終わっても、今、流行しているとなると、まだしばらくは感染する野生動物が増えてしまいそうですね。

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