獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-202111-163

Re3:欧米人の考え方。
投稿日 2015年3月18日(水)09時02分 投稿者 直美

全くその通りだと思います。西洋の社会ではホスピス、つまり死への受け入れ方がごく自然に行われます。昔から癌になった場合は本人に医者がきちんと診断を告げます。日本は今は本人へ告げるみたいですけど、昔は家族でしたよね。そういう文化の違いが動物にも現れています。人間が掛かるホームドクターでは「こちらの薬は余り効かないけれど、安上がり。あちらの薬はすぐに治るけど、もの凄く高いですが、どちらにしますか」と聞かれることは普通です。うちの母に通訳したところ仰天して「余り効かない薬を買う人なんていないのだから、無駄なことを言う医者ね」と言っていましたが、貧富の差が激しいこの国ではそれで飲まない場合も治るのか、ぐらいは医者に聞く人が多いです。セカンドオピニオンは普通なので、「私はこういう診断を下してこういう助言をしますが、それで満足ですか?」と医者に必ず聞かれます。個人主義、つまり個人の尊重ですね。これが結構日本人にとっては重荷に感じる時があります。ペットの安楽死も飼い主の責任で動物を一番に考えてあげなければいけませんね。動物の本能、原点に戻り、ただずっと生きていたいのか、食べ物を美味しく食べられない、思うように歩けない、楽しく走れない、毎日四六時中苦痛を伴う生活が(これは獣医でも分からない場合があり、友人ももし痛みがあれば可哀想ーこちらでは不公平だと言いますーだと安楽死を選択しました)、生きて行くことのみでその動物の為になるかなどを考えることが先決です。自分が可哀想だから、残酷なことはしたくないからということはその次に来る理由でしょう。犬を飼いだしてからその飼育だけではなく、こういう点においても責任の重さを痛感しています。

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