豚はかわいいです。
私自身、高校の畜産科時代、毎日ブラシをかけ、名前を付けて育て上げましたので知っています。
清潔好きで、愛らしい動物です。
だからといって、食べる食べないは別です。
人類はときに他の肉食獣に食べられ、ときに他の動物を食べて生きてきました。
それって、生物が人類に進化してからの話ではなく、生物が地球上に誕生して以来ずっと行われていた行為です。
単細胞時代にすでに食べる食べられるを繰り返し、生き残った者だけが子孫を残してきました。
植物に進化した生物でさえ、食虫植物のように動物を餌にして生き残ってきた。
食べることは生きること。
そのことをためらった生物はありません。
唯一、人間だけがためらう人たちが現れた。
例えばインドでは多数派のヒンズー教徒は牛を食べることをよしとしませんし、少数派のイスラム教徒は豚を食べることをよしとしません。
私は、動物愛護は自分より弱い者をかばう徳育・道徳と考えていますし、動物福祉は動物の保護活動だと考えています。
そのような者からすると、食肉をよしとしない考えは、動物愛護でも動物福祉でもないように感じられる。
どちらかと言えば、ヒンズーやイスラムのような宗教。
そんな感じです。
何度も書きますが、私は食肉を拒否する人に食肉を強要するようなことはしません。
しかし、私も、自由に食肉がしたいのです。
考えや価値観を違える者がお互いを認め合うことを寛容と申します。
日本は他の民族の風俗習慣をすぐに取り入れる寛容な民族性。
食べない人の自由は認めますので、食べる人の自由も認めるべき。
そうでないと、最後はインドの宗教対立のように、食べた食べないで殺し合いになってしまいます。