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映画に愛をこめて アメリカの夜      


1973年 フランス・アメリカ (LA NUIT AMERICAINE)
コメディー・ロマンス   

<監督>フランソワ・トリュフォー
<キャスト>ジャクリーン・ビセット , ジャン=ピエール・レオ , フランソワ・トリュフォー, ナタリー・バイ

<ストーリー>
フェラン監督(フランソワ・トリュフォー)の映画の撮影が始まるが、キャストやスタッフによる問題噴出で、映画制作は、なかなかはかどらない。そんな時、主演女優(ジャクリーン・ビセット)が、撮影現場に到着する・・・。

<感想>
冒頭、普通に映画が始まった・・・と思ったら、しばらくして、「カット!!」の声と共に、カメラが引き、それまでのシーンが、映画の撮影風景だったと分かる趣向。なかなか面白いです。
そして、監督のイラついた指示の声が飛び、同じシーンが、何回も繰り返される。
あぁ、映画の制作って大変なんだなぁと、改めて思います。

でも、このあとも、全体のスケジュールとか、小さいことでは、花瓶やろうそくの事まで、監督の指示待ち事項が、山のようにあり、その上、スタッフやキャストの問題も次々と起き、一本の映画を限られた日数で完成させるのなんて、奇跡のようです。

フランスを代表する監督トリュフォーの作品ですが、監督自身も、監督の役で、登場している(しかもまるで主演のように、出ずっぱり)のだから、ドキュメンタリーのようでもありました。

さらに、映画の中で起こる様々な問題は、かつて本当にあったことだったりする(wiki参照)わけで、そのリアリティーは、生半可ではありません。

それらのことを踏まえて、もう一度見返してみたら、さらに面白さが増しました。
これは、コアな映画ファンや、実際の映画に携わっている人には、たまらない映画でしょうね。
それ以外の方にも、40年も前の映画ですが、いろいろなトレビアもあるし、主演のジャクリーン・ビゼットも美しく、見る価値十分ありますよ。(2013,08,26)



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