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キャンディ      


2006年 オーストラリア ロマンス   

<監督>ニール・アームフィールド
<キャスト>ヒース・レジャー , アビー・コーニッシュ , ジェフリー・ラッシュ

<ストーリー>
詩人志望の青年ダン(ヒース・レジャー)と、画家を夢見るキャンディ(アビー・コーニッシュ)は、ある日出会い、そして恋に落ちる。ヘロイン常用者のダンを真似てキャンディもドラッグの世界に落ちてゆく。まともな収入源のない彼らは、その内、金に困りはじめ、借金を重ね、身の回りの物を売り払い、そして、キャンディは、身体を売り始める・・・。

<感想>
ドラッグ中毒の男女の、天国、地上、そして地獄を描いた物語です。

自由な生き方を愛する二人が出会い、ヘロイン中毒になり、そして、彼らの行き着く先は、彼らよりも、映画を見ている観客の方が、分かっていたことでしょう。
でも、若い二人は、その結末に向かいながらも、どこまでも美しく、そして愚かなのでした。

大学教授で、二人のために金を貸したり、ドラッグを作ったりしてくれる親切な?男キャスパーが、いみじくも「クスリをやめられるときには、やめたくなく、やめたくなったときには、もうやめられない。」とつぶやくことば。これが、現実ですね。
この言葉通りに二人は、地獄への道を突き進んでゆくのでした。

映画の中には、キャンディと彼女の両親との確執も見え隠れします。
特に、娘と母親の関係。これがうまくいっていれば、あるいは、彼女は、地獄に堕ちることはなかったのかも。

キャンディ役のアビー・コーニッシュが、とても可憐です。この後彼女は、「プロヴァンスの贈りもの」(クリスティ・ロバーツ役)や「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(ベス・スロックモートン役)で、印象的な役を演じていて、これからも楽しみな女優さんです。
それにしても、ほんの数年前の映画なのに、主役を演じたヒース・レジャーは、もうこの世にいないんですね・・・。(2009,01,30)



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