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クライング・フィスト      


2005年 韓国 (CRYING FIST)
スポーツ   

<監督>リュ・スンワン
<キャスト>チェ・ミンシク, リュ・スンボム, ナ・ムニ, ピョン・ヒボン , オ・ダルス

<ストーリー>
かつて、ボクシングのアジア大会で、銀メダルを獲得した40歳のカン・テシク(チェ・ミンシク)。しかし、今では、すっかり落ちぶれ、路上で”殴られ屋”をしている。一方、19歳のユ・サンファン(リュ・スンボム)は、荒んだ生活をして、少年院に収監されてしまう。そんな二人が、ボクシングの新人王を目指す・・・。

<感想>
とっても苦手なボクシング映画ですが、頑張って見ました(^^)。

年代も環境も違う、二人の男の物語です。
この二人、全く接点がないまま、平行して、それぞれの物語が描き出されてゆきます。

チェ・ミンスクが演じるのは、かつての栄光を、ただひとつの拠り所として生きる中年男性。
金も、家族もなくし、あるのは、自分の体だけ・・・という、文字通り裸一貫の悲惨な状況です。

一方、リュ・スンボムが演じるのは、若いチンピラ。
ケンカや、カツアゲは、日常茶飯事。
遂に少年院に送られてしまう青年です。

この二人の共通点が、”ボクシング”というわけです。

二人とも、不幸のどん底にあって、まるで”不幸合戦”映画のようでした。

特に、かつての栄光を全てなくしてしまったカン・テシクの不幸さは、何とも言いようがありません。
その上、彼の小さな息子役の子が名演技なのでした。

ただ、その不幸さが、ちょっとばかり鼻についてしまって、なんだか、「泣け!泣け!」と言われているようにも感じてしまいました。

ラストは・・・まあ、達成感・・・でしょうかね。

俳優たちの鬼気迫る試合シーンが見どころです。
長回しで、途中で、鼻血が出たりしていたので、リアルに痛そうでした・・・(T_T)。(2012,08,27)



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