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サーティーン あの頃欲しかった愛のこと      


2003年 アメリカ・イギリス   

<監督>キャサリン・ハードウィック 
<キャスト>ホリー・ハンター , エヴァン・レイチェル・ウッド , ニッキー・リード , デボラ・カーラ・アンガー , キップ・パルデュー , ジェレミー・シスト , ヴァネッサ・ハジェンズ

<ストーリー>
13歳の少女トレイシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)は、同じ学校に通うあこがれの女の子、イーヴィ(ニッキー・リード)と、友達になった。派手なイーヴィの影響で、おとなしかったトレイシーは、急激に変わり始める。そんな娘を心配する母親のメラニー(ホリー・ハンター)と、兄メイソン(ブラディ・コーベット)だったが、彼らの心配をよそに、トレイシーは危険な遊びにはまってゆく・・・。

<感想>
少女の反抗期の物語かな〜と、ぼんやり見ていたら、なんだかすごい話になってしまったので、胸が痛み、涙が出てしまいました。
若い頃って、愚かなんですよね、ホントに(T_T)。
その上、周りには、誘惑も危険もいっぱいで、まるで手招きしているようです。

トレイシーの場合の変化は、突然でした。母親ベッタリで、成績優秀な女の子が、突然、クールな女の子にあこがれて、友達になりたいと思い、そして、彼女のマネをして、ついには、酒や麻薬に手を出す・・・。
母親にしてみたら、いったいどうしたのか、そして、どうしたらいいのか、戸惑うのは、当然でしょうねぇ。
この母親にしても、子供をほっぽり出しているわけではなく、むしろ、愛情を注いでいたように見えたのに・・・。

なんとかトレイシーを救おうとする周りの大人達。でも、彼らも、また、弱い人間であり、色々な問題を抱えているわけで、完全無欠な人間ではないわけです。
そんな大人達を、情け容赦なく傷つけるトレイシー達。まるで悪魔のようでしたーーー(T_T)。
そして、彼女たちの心にも、また、どうにもならない大きな傷があるのですけど・・・。

映画を見ている最中も、終わってからも、悲しくて、どうしたらいいのかと、考え込んでしまいました。
周りの環境も良くないし、もしかしたら、親の愛情が足りなかったのかもしれない。でも、結局は、自分自身の問題。こうなってしまうのも、自分、そして、立ち直ろうとするのも、自分の心ひとつなのかもしれないです。周りは、見守るしかないのかなと思ったりしました。

この作品は、イーヴィ役を演じたニッキー・リードが、自分自身の体験を元にして、脚本に参加。執筆当時、13歳だったそうで、14歳で、この映画で女優デビューしたそうです。今の彼女は、学業優秀で、立派に立ち直っているそうで、それが、なによりの救いです。(2006,07,04)



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