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さくらん      


2007年 日本 時代劇・ロマンス   

<監督>蜷川実花
<キャスト> 土屋アンナ , 椎名桔平 , 成宮寛貴 , 木村佳乃 , 菅野美穂 , 永瀬正敏 , 美波 , 山本浩司 , 小泉今日子 , 夏木マリ , 安藤政信 , 津田寛治 , 長塚圭史 , 小栗旬 , 大森南朋 , SABU, ゴリ , 石橋蓮司 , 庵野秀明

<ストーリー>
江戸時代、吉原。8歳の時に、吉原の大門をくぐった少女は、きよ葉と名付けられ、下働きから始まって、17歳になったきよ葉(土屋アンナ)は、女郎になるための手練手管を仕込まれてゆく。そして、人気遊女へと駆け上ってゆくのだった・・・。

<感想>
赤と黒を基調にした映像美に、うっとりクラクラの2時間でした。
なにしろ、どのシーンにしても、これでもかというほど美しいのです。
時代設定からして、江戸時代の遊郭ということで、華やかさも、随一でしょう。
そこに、美しく着飾った女優さんたちが、ぞろぞろ出てくるのですから、贅沢ですよね〜〜。

主演の土屋アンナも、化粧映えのする顔で、しかも、小気味よく啖呵を切ってくれるのですから、気持ちがいいったらありゃしません(^^)。
彼女を含めて、花魁役の木村佳乃、菅野美穂の濡れ場もきちんとあって、大人の女性の映画となっています。
その他にも、端役に、色々な人が出てくるので、何処に、誰が、どんな役柄で出てくるのか探すのも、ちょっとしたお楽しみでした(^^)。

監督は、蜷川実花。蜷川幸夫の娘さんだそうです。彼女自身も、有名な写真家なので、この色彩感覚は、彼女独特の持ち味なのでしょうね〜。
音楽は、椎名林檎で、パンチの効いた歌が、この色彩にも、映画にも、よくマッチしていると思いました。

というわけで、映像的には、満足でしたが、ストーリー的には、だいぶ物足りません。
原作は、安野モヨコのコミックということで、しっかりしているはずなのですが、遊女の物語としては、どこかで見たことのあるような話をつなげたような印象です。ラストの彼女の決断も、予想は付いていたけれど、行き当たりばったり的で、カタルシスがなかったのが残念でした。(2007,03,09)



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