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デビル      


1997年 アメリカ アクション・スリラー

<監督>アラン・J・パクラ
<キャスト>ハリソン・フォード , ブラッド・ピット , ナターシャ・マケルホーン , ジュリア・スタイルズ , ルーベン・ブラデス

<ストーリー>
6歳の時に、IRAシンパだった父親を目の前で殺されたフランシス・マグワイヤー(ブラッド・ピット)は、成長して、アイルランド独立運動に身を投じるようになっていた。ある日、総攻撃を受けて、命からがらその場から逃げたフランシスは、武器の調達をするために、ローリーという偽名で渡米する。彼は、正体を明かさずに、NY市警察官トム・オミーラ(ハリソン・フォード)の家の地下室に居候することになるのだが・・・。

<感想>
この映画も、ずっと見たかった作品です。
ブラッド・ピットの映画だと思っていたのですが、ハリソン・フォード主演、ブラッド・ピット共演という豪華配役だったんですね〜。

ブラッド・ピット演じるフランシス・マグワイヤーは、IRAの中心的存在で、彼のグループが壊滅的打撃を受けたため、アメリカに逃れて、武器の調達をするという話です。
IRA関連の映画は、たくさんあって、私も今まで何本か見ていて、その都度、IRAについて調べるのですが、相変わらず、私にとって、複雑で、理解しにくいことがらです。
それにしても、こうして、果てしのない闘争に明け暮れるというのは、とても不幸なことですねぇ。彼の父親が家族の目の前で殺されたことも悲劇ですが、そんな彼が成人した後もなお、抗争が続いているのですから、憎しみの増幅が、限りなく続いているような気がして、やりきれません。
どこかで、何らかの結論を出せないものかと、無責任に思ったりしてしまいます。

この映画は、ちょうど10年前に制作されたもので、ブラッド・ピットは、まだ、青年のたたずまい。若くて、美しい〜。そのために、テロリストの中心的存在という、強さと暗さがあまり感じられませんでした。それは、渡米して、仲間と、のびのびと遊ぶ姿や、トムの家族と団らんを囲むなど、ホッとするようなシーンが、多かったためなのかもしれません。ラストも、ちょっと甘甘?!
一方、ハリソン・フォードは、10年前でも、もう、だいぶ年を感じさせてしまいますが、正義感あふれる熱血刑事という性格付けは、しっかりと印象付けられていました。 このように、実は、相容れない二人が、知らずに、一つ屋根の下で暮らすことになり、お互いを尊重しつつも、ぎりぎりのところで自分の信条を曲げずに相対するシーンは、切ないものでありました。

監督は、この映画が遺作となったアラン・J・パクラ。この映画完成後、交通事故で、亡くなったそうです。
そして、ハリソンの娘役で、ぽっちゃりぽちゃぽちゃのジュリア・スタイルズが、出演していました。まだかわいいね〜〜(^^)。

時代背景とか、IRAの問題などを深く考えなければ、アクションもありロマンスもあり、普通に楽しめる映画だと思いました。(2008,01,11)



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