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「GO」 金城一紀 2000.11.03







新時代の扉をケリとばす革命的《在日》ポップ・ノベルの大傑作(帯より)
「本の雑誌2000年上半期ベスト1」第一位
第123回直木賞候補作

「在日」の高校生杉原の父親は、息子のために、「朝鮮」から、「韓国」に国籍を変えた。
それによって、彼らは、ハワイにも、行けるようになったのだ。
そして、朝鮮人学校から、日本の高校に進学した彼は、
「日本人」の中でたくましく生き、また、ある女子高校生とも、知り合った。

「日本人」である私にとって、当たり前のことを彼らは、必死で、守らなくてはならなかったり、
あきらめなくてはならなかったりする。
そんなことに、思いも寄らなかった自分が、情けなかった。
それでも、彼は、自分の道を、自分の力を頼りに、生きてゆく。
頼もしいの一言。これを読むと、日本のおかしな一面を知らされた思いです。
いろいろ泣ける場面は、あったけれど、盲導犬のエピソードには、思わず、ほろりでした。