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「センセイの鞄」    川上弘美 02.04.09







「川上弘美の最高傑作。
ここには、ただ、単純な言葉づかいで綴られたせつない愛の物語があり、
そのそこかしこから、生きることのかけがえのない喜びと豊かさと美しさが、 馥郁と香り立っているばかりだ。
ここ数年来、こんなすてきな小説を読んだことがない。」 松浦寿輝(読売新聞書評より)


谷崎潤一郎賞受賞作。
川上さんの本は、今回初めて読みました。
この方は、昔、「蛇を踏む」で、芥川賞を受賞されていますが、これもまだ読んでません。

素敵な本でした。
読んでいて、くくっと、何回も笑ったり、ニヤリとしたり・・・。
なんと言っても、このセンセイが、なかなかいいのです。
いかにも学校の先生らしく、きちんとしていて、それなのに、愛嬌があって、いたずら好きで・・・。
私もツキコさんと一緒に、先生に惚れてしまいました。
センセイに頭をなでてもらいたい。
また、ツキコさんもツキコさんで、いい歳(^^;なのに、かわいらしい。
大人なのに、頼りない。
二人の掛け合いが楽しい本でした。
それだけに、ラストはちょっと(涙)でしたが。
今年の私の一番のお奨めです。
しばらく、川上さんの本にはまりそうです。