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「陰陽師 鳳凰ノ巻」  夢枕獏 2002.05.02







幽鬼、怨霊は人の心の中にいる・・・。
平安京の暗闇にうごめく魑魅魍魎に、若き陰陽師・安倍晴明と朋友の源博雅が敢然と立ち向かう! (帯より)



龍笛の巻と順番が前後してしまいましたが、何の不都合もなかったです(^^)。
相変わらず、晴明と博雅が、仲良く風流にお酒を飲んでいるシーンから始まります。

・泰山府君祭  女犯を犯した高僧の弱みにつけ込んで蘆屋道満が仕掛けた罠とは・・・
・青鬼の背に乗りたる
     男の譚  
他に好きな女が出来たために妻を離縁した男。
その男の元に奇妙な噂が聞こえてきた。
捨てられた女の悲しい思いが女を鬼にする。
・月見草  文章博士の大江朝綱が詩に詠んで愛した女に残したものとは?
・漢神道士  毎夜焼けた鉄の柱に抱きつかされる夢を見続けて困った藤原為輔が救いを求めて晴明の所にやってきた。
思いを残して死ぬと浮かばれない。
・手をひく人  自然の驚異の前には人の力などたわいがない。
それを収めるために人は神仏にすがって人柱を立てる。
悲しい風習である。
・髑髏譚  焼けた銅を飲まされる怖い夢を見た忍覚和尚は、
縁の下に2年前に死んだ師である寿恵上人の髑髏を見つけた。
・晴明、道満と覆物の
    中身を占うこと  
帝が当代一の陰陽師は誰だと問うたことから、晴明と道満の術が試されることとなった。
やっぱり、陰陽師はただ者じゃない・・・(^^)




夢枕獏公式HP「蓬莱宮」(有料)