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「イン・ザ・プール」   
奥田英朗 02.09.30



深夜のプールに忍び込みたいと思ったこと、ありませんか?
水泳中毒、ケータイ中毒、持続勃起症・・・、ヘンなビョーキの博覧会。
新・爆笑小説 トンデモ精神科医伊良部登場! (帯より)


はっきり言って、面白いです!(^^)
この伊良部医師は、こう見えて、きっと名医なんでしょう。
マザコンで、注射フェチで、精神年齢も低そうで、お金だけはしっかり持っているらしい伊良部医師。 患者達以上に異常なこの医師が、次々と、難病を治療?してゆく!

まず、表題作の「イン・ザ・プール」。
これが、連作集とは知らずに、読んだ第一作です。
心身症の患者に、運動を奨め、それが、楽しそうだと思うや否や、自分も一緒にプールで泳ぎ始め、しまいには常軌を逸してきて・・・(^^)
とことん極端な人です。
伊良部医師のペースにはまってしまった患者は、ついには、病気を気にすることも忘れてしまうのでした。

そんなドタバタ診療が、「勃ちっ放し」「コンパニオン」「フレンズ」「いてもたっても」と、続くのでした。
連作集で、主役は、伊良部医師なのですが、患者以上に患者っぽい彼が、毎回、いろんな事をしでかしてくれるので、飽きることがありません。

ちょっと最近おかしな事続きで、精神科にお世話になろうかと考えている、そこのあなた! まずは、この本を読んで伊良部医師を体験してみましょう(^^)。