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「穴」   
ルイス・サッカー   03.06.21



    
なぜかオレにはツキがない、と思うすべての子どもとおとなに捧げる
いじめられっ子・スタンリーの大逆転劇。
ニューベリー賞・全米図書賞ほか多数受賞。
おなかのそこから元気がわいてくる冒険文学!
(帯より)


いつ、どんな時でもツキのないイェルナッツ一家。その一人息子スタンリーもまた、その運命なのか、無実の罪で、捕まってしまいます。
そして、いつものように、こんな事になるのは、「あんぽんたんのへっぽこりんの豚泥棒のひいひいじいさんのせいだ!」と言って、諦めるのでした。
そして、彼は、収容された施設で、延々と続く穴掘りの作業をするのです。
この穴掘りのところが長くて、少々退屈しましたが、過去の出来事と絡み合って進むストーリーは、ミステリアスで面白いです。
そして、ラストにかけての展開は、一気に今までの謎が解け、一つ一つが見事に絡み合って結末に突き進んでゆき、息をもつかせません。
それは、もう見事以外の言葉はありません。小さな事のひとつひとつまでが、なにかしら意味を持っているのです。
それにしても、タマネギに、そんなにすごい力が?!これには、びっくりでした(^^)。
子供向けの本ですが、大人が読んでも夢中になれます。

この作品は、アメリカで映画化され、ただいま大ヒット中です。