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「ブラフマンの埋葬」
小川洋子  


祝!本屋大賞
「博士の愛した数式」で本屋大賞、読売文学賞をW受賞した
小川洋子・最新作(帯より)


<創作者の家>の管理人「僕」が見つけた小さな命。その心温まるふれあいの物語です。

動物、特に子猫や子犬を飼ったことのある人には、彼と、ブラフマンとの関わりに、頬がゆるむこと請け合いです。小さな彼らがエサを食べたり、身繕いしたり、眠ったりするだけでも、かわいく、見ていて決して飽きることのない喜びなのです。
また、動物を飼うということは、かわいい、かわいいだけではすまず、忍耐も必要なので、人間的な成長も与えてくれるものだと思います。
この本は、そんな喜びを淡々と丁寧につづった物語でした。

まるで子猫のような子犬のようなその命は、なんと水かきがあった!!というところで、私は、肉球と、水かきは、共存するのだろうかという大きな謎に直面したのでした(^^;。
結局読み終わっても結論は出ず、ゴマちゃんか?カモノハシか??(^^)・・・やっぱり想像上のものなんでしょうねぇ。

それにしても、この帯文句はひどい。本屋大賞を受賞したのは、この作品ではないのに、一瞬、そうなのかと思ってしまいました。 (2004.09.08)