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「暗黒館の殺人」上下
綾辻 行人  

















九州の山深く、外界から隔絶された湖の小島に建つ異形の館ーー暗黒館。光沢のない黒一色に塗られたこの浦登家の屋敷を、当主の息子・幻児に招かれて訪れた学生・中也は、<ダリアの日>の奇妙な宴に参加する。その席上、怪しげな料理を饗された中也の身には何が?続発する殺人事件の”無意味の意味”とは・・・?シリーズ最大・最新・最驚の「館」、ここに落城!(裏表紙より)



待望の綾辻行人の新作です。といっても、もうだいぶ古いけど。図書館待ちしていたら、半年以上待たされたようです(^^;。
しかも、手に取ってみると、なんと、650ページ2段組上下巻(^^;。この仕事の忙しい時期に、しかも、遅読の私に、これを2週間で読めというのは、酷な話ですーーー(T_T)。と、ぼやきつつ読み終えましたが、さすが、綾辻さん、お見事!面白かったですよ〜〜(^^)。
実を言うと、途中、ちょっと読みにくかったり、話が、あまりにも、すごい方向に行ってしまうので、どういう結末に持って行くのか、危惧したりもしたのですが、ラストで、綺麗にまとめてくれました。途中が長かった分、なんだか、ラストを読んでいて、晴れ晴れとした気分にもなりました。

この本は、今までの館シリーズの総括的な物語になっていて、それも、とても楽しかったです。でも、巻末にも、書かれていたように、これからの作品、どうするんだろうと、ちょっと心配でしたが、まだまだ館シリーズは、続けられるとのこと。楽しみにしています!。(2005.06.03)