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「ファースト・レディ」
スーザン・エリザベス・フィリップス  


夫の大統領亡き後もファースト・レディの役目を務めなければならなかったニーリーは、つかの間の自由を求めてホワイト・ハウスを抜け出す。放浪の旅の途中で、ジャーナリストのマット、生意気盛りのルーシー、彼女の妹の赤ん坊と出会い、一行はおんぼろモーターホームで西への旅を始める。たがいに身分を偽り秘密を抱いたままの旅だったが、やがてニーリーは反発しながらも無骨な魅力に溢れるマットに惹かれていく・・・RITA賞受賞の傑作ロマンス小説!(裏表紙より)



とうとう手元に読む物がなくなってしまったので、昔、姉からもらった本を引っ張り出して読んでみました。
私は、日本の本ばかり読むのに比べて、姉は、洋物専門、しかも、ロマンス物が好きなのです。だから、この本は、私なら、絶対自分では買わないし、借りない本ですーーー(^^;。でも、たまには、こういう本も気分が変わっていいかもしれません。

主人公の女性は、元ファースト・レディで、若くして未亡人。しかも、乞われて、夫の大統領が亡くなった後も、ファースト・レディの職を続けているという設定です。
父親も、元副大統領なので、小さい頃から、シークレットサービスに囲まれて育った女性。いわゆる、生まれながらのVIPなのですが、有名であることの弊害がいろいろと書かれてあって、あぁ、そうなんだろうなぁと、同情してしまいました。
やっとの事でつかの間の自由を味わうことが出来た彼女の開放感や、いかばかりでしょう。
こういう事は実際には絶対体験できないことなので、本を読むことで擬体験できて、面白かったです。
そして、そんな彼女の前に現れたのが、ジャーナリストのマット・ジョリック。実は、敵対するはずの立場の二人は、お互いの本来の仕事を隠しながら共に旅をすることになって・・・。
もちろん二人とも申し分のない美男美女です(^^)。
でも、二人の他に子供が二人一緒に旅することになり・・・これがまたやっかいな関係なのですね。
こんな二重三重の困難を乗り越えて、やがて二人は・・・(^^)。
ラストは、ちょっともったいぶりすぎて、やきもき(・・・いや、イライラかな)しました。
まあ、でも、軽く読めて、息抜きになりました(^^)。(2005.09.10)