シネマチェックトップページbook作家別index題名別index     



「東京奇譚集」
村上春樹  



きたん【奇譚】<名詞>
不思議な、あやしい、
ありそうにない話。
しかしどこか、あなたの近くで
起こっているかもしれない物語。(帯より)



ちょっと苦手意識がある村上春樹さんだけど、題名に惹かれて読みました。
夏に読むには、長さも内容もぴったりの、本でした。

「偶然の旅人」
私も、今まで、驚くような偶然に遭遇することが、結構あったのですが、そのように、日常において、たまにある偶然の出来事の物語です。きっと人生には、もっともっとたくさんの偶然が起こっているのだと思います。それに、本人が気がつかないだけで・・・。

「ハナレイ・ベイ」
そんなこともあるかな〜〜。

「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
神隠し??無意識の嫌悪感??

「日々移動する腎臓のかたちをした石」
ちょっと気味悪いかも。

「品川猿」
どんどん有り得ない話になってきましたが、面白い発想でした。
名前が好きな猿がいる・・・?!
そうやって、人は、嫌なことを忘れて、生きてゆけているのかもしれませんねぇ。 (2006.07.29)