「タルト・タタンの夢」 近藤史恵　　 ビストロ・パ・マルへようこそ。 絶品料理と極上のミステリをご堪能あれ！ 客たちの巻き込まれた不思議な事件や不可解な出来事。 その謎を解くのは、シェフ三舟。 （帯より） 小さなフランス料理のレストランを舞台に、料理にちなんだ、ちょっとした謎を、見事に推理して、解決してしまうという短編集です。 いずれも、シェフならではの知識が謎の解決に役立っていて、ちょっとしたトレビアが楽しめます(^^)。 舞台となるのが、レストランなので、おいしそうな料理や、ワインが登場して、そうなると必然として、読みながらワインが飲みたくなってしまうのですが、飲む暇もなく、読み終えてしまいました(^^)。 「タルト・タタンの夢」 ひぇ〜〜、タルト・タタンが食べたくなってしまいます〜〜。 もしかすると、私、まだ食べたことがないかも？！ リンゴの焼き菓子って、おいしいのよね〜〜(^^)。 「ロニョン・ド・ヴォーの決意」 好き嫌いが激しい男性を巡るある事件？です。 愛情のかけ方の問題かな。そんなに愛されているなんて、それなのに愛人を作るなんて・・・(^^;。 「ガレット・デ・ロワの秘密」 涙ぐましい、男の愛情表現。その努力の甲斐あって、めでたしとなったのですね〜〜(^^)。 「オッソ・イラティをめぐる不和」 これはすごく共感できました。男性は、奥様の話をきちんと聞いておかないと、わけが分からぬまま離婚！ってこともなきにしもあらずなのですよ！ 「理不尽な酔っぱらい」 スイカの秘密・・・ですね。 決しておいしそうじゃないけどね。 「ぬけがらのカスレ」 短気は損気？！ あまりにも凝った趣向も、相手に伝わらなければ、意味ないと思うけどね。 「割りきれないチョコレート」 貧しい頃の日本のお母さんって、こうだったんですよね〜〜。 今のお母さんでは、あり得ないかも？！ 息子さんの気持ちも分かります。 (2008,06,10)