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「林檎と蛇のゲーム」
森川楓子  


    


交通事故で母を亡くし、父と二人暮らしの珠恵。二週間の海外出張が決まった父が、留守中、珠恵の面倒を見てもらおうと連れてきたのは、水野鈴奈という女性だった。珠恵は、「パパの恋人かもしれない」という勘繰りから、水野と打ち解けることができず、窮屈な毎日を過ごすことになる。
ところが、愛猫ミルクの失踪事件を発端として、珠恵は殺人事件に巻き込まれてしまう。さらには、父のベッドの下から一億円を発見。その隠し金を抱え、水野とともに逃亡しなければならない事態になり・・・。 (カバーより)



第六回「このミステリーがすごい!」大賞最終候補作品です。
この時大賞を受賞したのは拓未司さんの「禁断のパンダ」でした。

本の表紙や、中身にも、猫や女の子のかわいいイラストがちりばめられているのを見ても分かるとおり、とても読みやすい本でした。
ただ、この本のヒロインである中学生の珠恵は、とっても大変な事件に巻き込まれてしまいます。

スラスラと読み進むことは出来ますが、どうも途中で、何カ所か引っかかってしまうところがありました。
話の進み方が不自然で、えっ?!どうしてこうなっちゃうの??と思ったり。
もっと穏やかに事件が解決しても良さそうものなのに、わざわざ複雑にしている感じ。・・・(^^;。

でも、そのおかげで、彼女の祖母や、父、母の過去が明らかになって、ストーリーが進んでゆくのですけれど(^^)。

ラストも、とっても都合がよくって、あっさりと仕上がってます(^^)。 (2008,06,25)