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「銀河不動産の超越」
森博嗣  



”省エネ青年”の運命がある日、一変!
危険を避け、できるだけ
頑張らずにすむ道を吟味し、
最小の力で人生を
歩んできた高橋青年。
彼の運命を変えたのは、
入社した「銀河不動産」だった。 (帯より)



頑張らずに生きてきた青年が、大学を卒業して、就職先である”銀河不動産”で、彼なりに精一杯働くうちに、奇妙な人々との関わりが広がってゆく・・・という物語でした。

まず、客から紹介された貸家に彼は住むことになります。この家が、全ての始まり。
ちょっとしたホールのように大きくて、がらんとしたその家。これは、いかにも森さんらしい奇抜で面白いデザインの家ですねぇ。
この家の取り持つ縁で、彼は、知らず知らずのうちに、たくさんの人に巡り会い、関わりを持ってゆきます。

普通では、考えられないような、ゆる〜〜い会話が面白くて、何度も笑ってしまいました。
おいおい、しっかりしろよ!と、ついついつっこみを入れてしまいます。
こんなところが好きですね〜。

ラストの「銀河不動産の羅針」で、意外な結末になっていて、あらららら、という感じでしたが、この結末をなくして、この話をもっと続けて欲しかったかも(^^) (2008,07,07)