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「霧のソレア」
緒川 怜  



私が守る。皆の命を。
第十一回日本ミステリー文学新人賞受賞作
選考委員満場一致、迫力のエンタテインメント巨編、テイク・オフ!
(出版社/著者からの内容紹介より)



乗員乗客を300名近く乗せたロサンジェルス発東京行きのジャンボ機に起きた突然の爆発事故。
機長を失った機は、副操縦士の女性パイロット高城玲子の操縦のもと、果たして成田にたどり着くことが出来るのか?!

簡単にいうと、こういうストーリーですが、実は、内容は、とても込み入っています。
最初、慣れるまでは、ちょっと気合いが必要でしたが、すぐに本に没頭できました。
とても読み応えのある作品で、面白かったです。

たくさんの登場人物が出てきて、専門用語も飛び交いますが、比較的理解しやすかったですし、場面転換も早く、飽きることなく、次々と読み進むことが出来ました。
ジャンボ機の中、地上、そして、その間の空中で、危機的状況が次々と起こり、手に汗握る展開です。

そして、後半は、恐るべき事実も発覚。日本を取り巻く状況の危うさに、思わず、息をのんだり・・・。

まるで、ハリウッド映画のような展開ですが、アメリカ大統領まで関わってきているので、ハリウッドでの映画化は、無理でしょう。
ということで、日本の映画会社に頑張ってもらって、迫力ある映画にして欲しいですが、そんな話、あるのかな?(^^;。
あるとしたら、高城玲子役には、松嶋菜々子か、天海祐希がいいな〜〜。(2008,07,14)